a0. はっかんの じ
そうかがっかい かいちょう とだ じょうせい

 

はっかんの じ  

しゅうそ だいしょうにん しょほうじっそうしょうに のたまわく 
「ぎょうがくの にどうを はげみ そうろうべし 
ぎょうがく たえなば ぶっぽうは ある べからず 
われも いたし ひとをも きょうけ そうらえ  
ぎょうがくは しんじん より おこるべく そうろう  
ちから あらば いちもん いっく なりとも かたらせ たもうべし」 と。
そうかがっかいは しょだいかいちょう まきぐち つねさぶろう せんせい 
これを そうせつして いらい この きんげんを じゅんぽうして 
じゅんしん ごうじょうな しんじんに もとずき ぎょうがくの にどうを はげむと ともに 
にょせつの しゃくぶくぎょうに まいしんして きたが 
けんごうの しゅぎょうを おもわせるが ごとき その げんかくなる たんれんは 
がっかいの でんとう めいよ ある とくちょうと なっている  
したがって だいしょうにんの ごしょを うやまい これに したしむ こと 
てんじつを はいするが ごとく 
また かいいん いちどう じょうげ しんきゅうの さべつ なく 
これが けんきゅうに ただいなる じかんを あてて いるのである。
しかるに だいしょうにん ゆいいつの せいとう であり だいけんい である 
にちれんしょうしゅうの はっかんに なる ごしょぜんしゅうが かいむに ちかい げんじょうで あり 
やむをえず こうかんるふ されている ごしょに よって いたが 
そうでん なき りゅうりゅう がくしゃ などの へんさん した しょは 
かんじんの ほんぞんしょうを はじめ 
そのた しゅじゅの じゅうよう なる ごしょうに おいて 
だいしょうにんの ごしんいに そむく よみかたを なし 
あるいは あやまりを そのまま つたえ 
または ぎしょを しんしょと なし しんしょを ぎしょと わいきょく するなど 
どくしゃを まよわす こと はなはだしく 
とうてい これを しんらい することが できない うえ 
もっとも じゅうようなる けつみゃくしょう ほんいんみょうしょう など 
にちれんしょうしゅう もんがいふしゅつの おんしょうは 
すでに じょうしを みた いかなる ごしょぜんしゅうにも けいさい されず 
しゅうその ごしんいを はいせんと ひたすら ねんがん するものを して 
ひさしく いかんの ねんを いだかしめて いたのである。
しかるに しゅうそ にちれんだいしょうにん けんちょう 5ねん 4がつ 28にち 
さんだいひほうの なんみょうほうれんげきょうを おとなえ はじめられてから 
700ねんを むかえるに あたり 
しんぴょうすべき ごしょの はっかんを ようぼう する こえが がっかいないに おこり 
よも また せいかくなる ごしょぜんしゅうの しゅつげんは 
ごほうこうの いちぶんなりと しんじ 
ぜひ こうざい および せじんの ひはん などに しゅんじゅん することなく 
ただ ぶついを たより だいごほんぞんに いのり たてまつり 
ついに けいしゅく きねんじぎょう として 
これを はっかんせんと ほつがん したのである。
これに こたえられて えいねん こぶんしょ けんきゅうに ぼっとう せられて 
しがくに ぞうけい ふかき にちれんしょうしゅう 59せいの ほっす たりし 
ほり にちこう しょうにんげいかが 60ゆうよねんの うんちくを かたむけて 
これが へんさんの だいじぎょうに たたれたのは 
だいしょうにん もんかに とって このうえなき しあわせな ことである。
ほり にちこう しょうにんげいかは 86さいの ごこうれいにて 
にちや ふだんの ごくしんにも かかわらず 
しんしん ともに なんらの ましょう なく すう10ねんに わたる  
ごけんきゅうを けっしゅう せられて 
ここに ほんしょの かんせいを みたのである  
その ないようたるや ここんを つうじて 
もっとも ほこりうべき ものであると ともに 
しょしんの ものも ぶついを えとく するに ようい ならしむるよう 
じ くの うえにも さいしんの ちゅういが はらわれている。
また がっかいいんどうしは こころよく しゅっぱんひを きょしゅつして 
よに この だいじぎょうの かんせいを うながし 
きょうがくぶいんは また これが こうせいに 
ちゅうやを わかたず さいぜんの どりょくを おしまなかったのである。
しかるに よの ふびんは いくたの かごを おかして 
ほり にちこう しょうにんげいかが しょうがいを つうじての 
だいけんきゅうに きずを つくる こと なきやと ひたすら これを おそれ 
こんごの ほせいに さいぜんの どりょくを つくさん ことを 
ちかうもので あるとともに 
この きちょうなる だいきょうてんが ぜんとうようへ ぜんせかいへと 
るふして いくことを ひたすら ねんがんして やまぬ ものである。
ねがわくは よの しきしゃ しょけい よの びいを りょうと せられて 
ごひせい あられん ことを。

しょうわ 27ねん 4がつ 28にち  
そうかがっかい かいちょう とだじょうせい.


 
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