御書全集に収録されていますが、日蓮大聖人が書かれた御書ではありません。 後世の何者かが作った偽物です。参考資料としてご紹介いたします。 a1251 しゅっけ　くどくごしょ　　 こうあん　2ねん　5がつ　58さい　おんさく　　 このごろ　だれやらん　うけたまわりて　もうし　そうろうは　 ないない　げんぞくの　しんちゅう　しゅったい　そうろう　よし　 ふうぶん　そうらいけるは　まことにてや　そうろうらん　　 そらごとにてや　そうろうらん　　 こころ　もとなく　そうろう　あいだ　いっぴつ　けいせしめ　そうろう　　 およそ　ふぼの　いえを　いでて　そうと　なる　ことは　 かならず　ふぼを　たすくる　みちにて　そうろうなり　　 しゅっけくどくきょうに　いわく　 「たかさ　33てんに　ひゃくせんの　とうばを　たつるよりも　 いちにち　しゅっけの　くどくは　すぐれたり」と　 されば　その　みは　むちむぎょうにも　あれ　 かみを　そり　けさを　かくる　かたちには　 てんまも　おそれを　なすと　みえたり　　 だいしっきょうに　いわく　 「あたまを　そり　けさを　ちゃくれば　じかい　および　きかいも　てんにん　くよう　すべし　　 すなわち　ほとけを　くよう　するに　なりぬ」うんぬん　　 また　ある　きょうの　もんに　ある　ひと　うみべを　とおる　ひとりの　がき　あって　よろこび　おどれり　　 その　いわれを　たずぬれば　わが　しちせの　まご　こんにち　しゅっけに　なれり　　 その　くどくに　ひかれて　しゅっり　しょうじ　せんこと　 よろこばしき　なりと　こたえたり　　 されば　しゅっけと　なる　ことは　わがみ　たすかる　のみならず　 おやをも　たすけ　かみ　むりょうの　ふぼまで　たすかる　くどく　あり　　 されば　じんしんを　うくること　かたく　 じんしんを　うけても　しゅっけと　なること　もっとも　かたし　　 しかるに　あくえんに　あふれて　げんぞくの　ねん　おこる　こと　あさましき　しだいなり　　 こがねを　すてて　いしを　とり　くすりを　すてて　どくを　とるが　ごとし　　 わが　み　あくどうに　おつる　のみならず　　 ろくしん　けんぞくをも　あくどうに　ひかん　こと　ふびん　しごく　なり　　 そのうえ　ざいけの　よを　わたる　しんろう　ひとかた　ならず　　 やがて　かならず　こうかい　あるべし　　 ただ　おやの　なされたる　ごとく　みちを　ちがえず　　 しゅっけにて　あるべし　　 みちを　たがえずば　じゅうらせつにょの　おんまもり　かたかるべし　　 みちを　ちがえたる　ものをば　かみも　すてさせ　たまえる　ことわりにて　そうろうなり　　 たいせいしきょうに　いわく「しゅじょう　いつつの　とが　あり　　 かならず　あくどうに　おちん　　 いちには　しゅっけ　げんぞくの　とが　なり」　　 また　いわく「しゅっけの　げんぞくは　その　とが　ごぎゃくざいに　すぎたり」　　 ごぎゃくざいと　もうすは　ちちを　ころし　ははを　ころし　ほとけを　うち　たてまつり　なんどする　　 だいなる　とがを　いつつ　あつめて　ごぎゃくざいと　いうなり　　 されば　この　ごぎゃくざいの　ひとは　いっちゅうこうの　あいだ　 むけん　じごくに　おちて　うかぶ　こと　なしと　みえたり　　 →b1251 a1252 しかるに　いま　しゅくぜん　くんぱつして　しゅっけ　せる　ひとの　 げんぞくの　こころ　つきて　おつる　ならば　 かの　ごぎゃくざいの　ひと　よりも　つみ　ふかくして　 だいじごくに　おつべしと　もうす　きょうもん　なり　　 よくよく　この　もんを　ごらんじて　しあん　あるべし　　 わが　みは　てんよりも　ふらず　ちよりも　いでず　　 ふぼの　にくしんを　わけたる　み　なり　　 わがみを　そんずるは　ふぼの　みを　そんずる　なり　　 この　どうりを　わきまえて　おやの　おおせに　したがうを　こうこうと　いう　　 おやの　おおせに　そむくを　ふこうと　もうすなり　　 しょせん　こころは　ともかくも　おこれ　みをば　おしえの　ごとく　 いちご　しゅつけにて　あらば　みずから　みょうがも　あるべし　　 この　ことわりに　そむきて　げんぞくせば　ぶってんの　おんばちを　こうむり　 げんせには　あさましく　なりはて　 ごしょうには　さんあくどうに　おちぬべし　　 よくよく　しあん　あるべし　　 みは　むち　むぎょうにも　あれ　かたち　しゅっけにて　あらば　 さとにも　よろこび　われも　しゅうちゃく　たるべし　　 いわんや　よき　そうにて　そうらわんをや　　 いさいの　おもむき　ごおんを　きし　そうろう　　 こうあん　2ねん　5がつ　にち　　 にちれん　かおう （以上、偽書にて、日蓮大聖人の御真筆ではありません） →b1252