a1586から1587.
ほっけしょうみょうしょう.
にちれんだいしょうにん 61さいおんさく.

 

a1586

ほっけしょうみょうしょう.  
ほけきょうの ぎょうじゃ にちれん かおう  

まつだい あくせに ほけきょうを きょうの ごとく しんじ まいらせ そうろう ものをば、
ほけきょうの おんかがみには いかんが うかべさせ たもうと はいけん つかまつり そうらえば、 
かこに 10まんおくの ほとけを くようせる ひと なりと 
たしかに しゃかぶつの こんくの おんくちより いでさせ たまいて そうろうを、 
いちぶつ なれば まつだいの ぼんぷは うたがいや せんずらん とて、 
ここより とうほうに はるかの くにを すぎさせ たまいて おわします ほうじょうせかいの たほうぶつ 
わざわざと みゆき ならせ たまいて、 しゃかぶつに おり むかい まいらせて、 
みょうほうけきょう かいぜしんじつと しょうみょうせさ せたまい そうらいき。 
この うえは なにの ふしんか のこるべき。 
なれども なおなお まつだいの ぼんぷは おぼつかなしと おぼしめしや ありけん。
じっぽうの しょぶつを めし あつめさせ たまいて 
こうちょうぜっそうと もうして むりょうこう より このかた、 
ながく そらごと なき ひろく ながく だいなる おんしたを、 
しゅみせんの ごとく こくうに たて ならべ たまいし ことは  
おびただし かりし こと なり、 
こう そうらえば まつだいの ぼんぷの みと して 
ほけきょうの 1じ・ 2じを しんじ まいらせ そうらえば、 
じっぽうの ほとけの おんしたを たもつもの ぞかし、  
いかなる かこの しゅくじゅうにて かかる みとは うまるらんと よろこび まいらせ そうろう。
かみの きょうもんは、 かこに 10まんおくの ほとけに あい まいらせて くようを なし まいらせて そうらいける ものが、 
ほけきょう ばかりをば もちい まいらせず そうらい けれども、 
ほとけ くようの くどく ばくだい なりければ、 
ほうぼうの つみに よりて、 ひんせんの みとは うまれて そうらえども、 
また この きょうを しんずる ひとと なれりと みえて そうろう。
これをば てんだいの おんしゃくに いわく 
「ひとの ちに たおれて かえって ちより たつが ごとし」とう うんぬん。
ちに たうれたる ひとは かえりて ちより おく。
ほけきょう ほうぼうの ひとは さんあく ならびに にんてんの ちには たおれ そうらえども、 
かえりて ほけきょうの みてに かかりて ほとけに なると ことわられて そうろう.。
しかるに この うえののしちろうじろうは まつだいの ぼんぷ、 
ぶしの いえに うまれて あくにんとは もうすべけれども こころは ぜんにん なり。

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a1587

その ゆえは にちれんが ほうもんをば かみ いちにん より しも ばんみんまで しんじ たまわざる うえ、 
たまたま しんずる ひと あれば、 あるいは しょりょう、 あるいは でんぱた とうに わずらいを なし。
けっくは いのちに およぶ ひとびとも あり しんじがたき うえ、 はは こ うえのは しんじ まいらせ そうらいぬ。
また このもの ちゃくしと なりて ひとも すすめぬに、 しんちゅう より しんじ まいらせて、 
じょうげ ばんみんに、 あるいは いさめ、 あるいは おどし そうらいつるに、 
ついに すつる こころ なくて そうらえば、 すでに ほとけに なるべしと みえ そうらえば、 
てんま げどうが やまいを つけて おどさんと こころみ そうろうか。
いのちは かぎりある ことなり。 すこしも おどろく こと なかれ。
また きじんめらめ、 この ひとを なやますは つるぎを さかさまに のむか、 
また だいかを いだくか、 
さんぜじっぽうの ほとけの だいおんてきと なるか、  
あなかしこ あなかしこ。
この ひとの やまいを たちまちに なおして かえりて まもりと なりて、 きどうの だいくを ぬくべきか。
その ぎ なくして げんざいには ずは7ぶんの とがに おこなわれ、 
ごしょうには だいむけんじごくに おつ べきか。
ながく とどめよ とどめよ。
にちれんが ことばを いやしみて こうかい あるべし こうかい あるべし。

こうあん 5ねん 2がつ 28にち  
くだす ほうきぼう.

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