a410から411.
じゅうにょぜの こと.
にちれんだいしょうにん 37さい おんさく.

 

a410

じゅうにょぜの こと  

しょうか 2ねん 37さい おんさく  

わがみが さんじんそくいちの ほんがくの にょらいにて ありける ことを こんきょうに といて いわく 
にょぜそう にょぜしょう にょぜたい にょぜりき にょぜさ にょぜいん にょぜえん にょぜか にょぜほんまつくきょうとう  
はじめに にょぜそうとは わがみの しきぎょうに あらわれたる そうを いうなり  
これを おうじんにょらいとも または げだつとも または けたいとも いうなり  
つぎに にょぜしょうとは わが しんしょうを いうなり  
これを ほうしんにょらいとも または はんにゃとも または くうたいとも いうなり  
3に にょぜたいとは わが この しんたい なり  
これを ほっしんにょらいとも または ちゅうどうとも ほっしょうとも じゃくめつとも いうなり  
されば この さんにょぜを さんじんにょらいとは いうなり  
この 3にょぜが 3じんにょらいにて おわしましけるを よそに おもい へだてつるが 
はや わが みの うえにて あるけるなり  
かく しりぬるを ほけきょうを さとれる ひととは もうすなり  
この 3にょぜを ほんとして これより 
のこりの ななつの にょぜは いでて 10にょぜとは なりたるなり  
この 10にょぜが ひゃっかいにも せんにょにも 3000せけんにも なりたるなり  
かくのごとく おおくの ほうもんと なりて 80000ほうぞうと いわるれども 
すべて ただ1つの 3たいの ほうにて 3たい より ほかは ほうもん なき ことなり  
そのゆえは 100かいと いうは けたい なり  
1000にょと いうは くうたい なり  
3000と いうは ちゅうたい なり  
くうと けと ちゅうとを さんたいと いうこと なれば 
100かい1000にょ 3000せけん まで おおくの ほうもんと なりたりと いえども 
ただ ひとつの 3たいにて あること なり  
されば はじめの 3にょぜの さんたいと おわりの しちにょぜの さんたいとは ただひとつの さんたいにて 
はじめと おわりと わがいっいんの なかの ことわりにて ゆいいちぶつにて ふかしぎ なりければ 
ほんと まつとは くきょうして ひとしとは とき たまえるなり  
これを にょぜほんまつくきょうとうとは もうしたるなり  
はじめの 3にょぜを ほんとし おわりの しちにょぜを まつとして 
10の にょぜにて あるは わがみの なかの さんたいにて あるなり  
この さんたいを さんじんにょらいとも いえば 
わが しんしん より ほかには ぜんあくに つけて かみすじ ばかりの ほうも なきものを 
されば わがみが やがて 3しんそくいちの ほんがくの にょらいにては ありける ことなり  
これを よそに おもうを しゅじょうとも まよいとも ぼんぷとも いうなり  
これを わがみの うえと しりぬるを にょらいとも さとりとも しょうにんとも ちしゃとも いうなり  

→b410

a411

こう さとり あきらかに かんずれば この み やがて 
こんじょうの なかに ほんがくの にょらいを あらわして そくしんじょうぶつとは いわるる なり  
たとえば はるなつ たを つくり うえつれば 
あきふゆには くらに おさめて こころの ままに もちうるが ごとし  
はる より あきを まつほどは ひさしき ようなれども 
1ねんの うちに まち うるが ごとく  
この さとりに いって ほとけを あらわす ほどは ひさしきよう なれども 
いっしょうの うちには あらわして わが みが さんじんそくいちの ほとけと なりぬる なり  
この みちに いりぬる ひとにも じょう ちゅう げの さんこんは あれども  
おなじく いっしょうの うちに あらわす なり  
じょうこんの ひとは きく ところに さとりを きわめて あらわす  
ちゅうこんの ひとは もしは 1にち もしは ひとつき もしは いちねんに あらわす なり  
げこんの ひとは のびゆく ところなくて つまりぬれば 
いっしょうの うちに かぎりたる ことなれば りんじゅうの ときに いたりて 
もろもろの みえつる ゆめも さえて うつつに なりぬるが ごとく 
ただ いままで みつる ところの しょうじ もうそうの じゃし ひがめの ことわりは 
あとかたも なくなりて ほんがくの うつつの さとりに かえりて 
ほうかいを みれば みな じゃっこうの ごくらくにて 
ひごろ いやしと おもいし わが この みが 
さんじん そくいちの ほんがくの にょらいにて あるべきなり  
あきの いねには わせと なかと おくとの みっつの いね あれども 
1ねんが うちに おさむるが ごとく 
これも じょう ちゅう げの さべつ ある ひと なれども 
おなじく いっしょうの うちに しょぶつにょらいと いったいふにに おもいあわせて あるべき ことなり  
みょうほうれんげきょうの たいの いみじく おわしますは 
いかようなる たいにて おわしますぞと たずね いだして みれば 
わが しんしょうの はちようの びゃくれんげにて ありける ことなり  
されば わが みの たいしょうを みょうほうれんげきょうとは もうしける ことなれば 
きょうの なにては あらずして はや わが みの たいにて ありけると しりぬれば 
わが み やがて ほけきょうにて ほけきょうは わが みの たいを 
よびあらわし たまいける ほとけの みことばにて こそ ありければ 
やがて わが み さんじんそくいちの ほんがくの にょらいにて あるものなり  
かく おぼえぬれば むし より このかた いままで おもいならわしし 
ひがおもいの もうそうは さくじつの ゆめを おもいやるが ごとく 
あとかたもなく なりぬる ことなり  
これを しんじて いっぺんも なんみょうほうれんげきょうと もうせば 
ほけきょうを さとって にょほうに いちぶを よみ たてまつるにて あるなり  
じっぺんは 10ぶ 100ぺんは 100ぶ 1000べんは 1000ぶを にょほうに よみ たてまつるにて あるべきなり  
かく しんずるを にょせつしゅぎょうの ひととは もうすなり  
なんみょうほうれんげきょう  

→b411

 
→b410
→c410
 ホームページトップ
inserted by FC2 system