たいふのさかんどの ごへんじ.
大夫志殿 御返事.
こうあん 4ねん 12がつ.
弘安 四年 十二月.
60さい おんさく.
六十歳 御作.
すみざけ ひとつつ もみじ ひとおけ なまわかめ いっこ.
聖人 一つつ 味文字 一をけ 生和布 一こ.
すみざけと もみじは さておき そうらいぬ.
聖人と 味文字は さてをき 候いぬ.
なまわかめは はじめてにて そうろう.
生和布は 始めてにて 候.
はたまた やまいのよし きかせ たまいて.
将又 病の由 聞かせ 給いて.
ふじつに このもの して おんつかいを もって.
不日に 此の物 して 御使を もつて.
きゃくりょくに つかわされて そうろう こと.
脚力に つかわされて 候 事.
こころざし たいかい より ふかく.
心ざし 大海 より ふかく.
ぜんこんは だいち よりも あつし.
善根は 大地 よりも 厚し.
こうじん こうじん.
かうじん かうじん.
きょうきょう.
恐恐.
12がつ 11にち.
十二月 十一日.
にちれん かおう.
日蓮 花押.
たいふのさかんどの ごへんじ.
大夫志殿 御返事. |
|
|