b1295.
檀越某御返事 (だんおつぼう ごへんじ).
日蓮大聖人 57歳 御作.

 

だんおつぼう ごへんじ.
檀越某 御返事.

こうあん がんねん 4がつ 57さい おんさく.
弘安 元年 四月 五十七歳 御作.

おんふみ うけたまわり そうらい おわんぬ.
御文 うけ給わり 候い 了んぬ.

にちれん るざいして さきざきに わざわいども かさなりて そうろうに.
日蓮 流罪して 先先に わざわいども 重て 候に.

また なにと もうす ことか そうろう べきとは おもえども.
又 なにと 申す 事か 候 べきとは をもへども.

ひとの そんぜんとし そうろうには.
人の そんぜんとし 候には.

ふかしぎの こと そうらえば さが そうらわん ずらむ.
不可思議の 事の 候へば さが 候はん ずらむ.

もし その ぎ そうらわば もちいて そうらわんは.
もし その 義 候わば 用いて 候はんには.

ひゃくせんおくばいの さいわい なり.
百千万億倍の さいわい なり.

こんどぞ さんどに なり そうろう.
今度ぞ 三度に なり 候.

ほけきょうも よも にちれんをば ゆるき ぎょうじゃとは おぼせじ.
法華経も よも 日蓮をば ゆるき 行者とは をぼせじ.

しゃか たほう じっぽうの しょぶつ じゆ せんがいの おんりしょう.
釈迦 多宝 十方の 諸仏 地涌千界の 御利生.

こんど みはて そうらわん.
今度 みはて 候はん.

あわれ あわれ さることの そうらえかし.
あわれ あわれ さる事の 候へかし.

せっせんどうじの あとを おい ふぎょうぼさつの みに なり そうらわん.
雪山童子の 跡を をひ 不軽菩薩の 身に なり 候はん.

いたづらに やくびょうにや おかされ そうらわんずらむ.
いたづらに やくびやうにや をかされ 候はんずらむ.

おいじに にや しに そうらわんずらむ.
をいじに にや 死に 候はんずらむ.

あら あさまし あさまし.
あら あさまし あさまし.

ねがわくは ほけきょうの ゆえに こくしゅに あだまれ.
願くは 法華経の ゆへに 国主に あだまれて.

こんど しょうじを はなれ そうらわばや.
今度 生死を はなれ 候わばや.

てんしょうだいじん しょうはちまん にちがつ たいしゃく ぼんてん とうの.
天照太神 正八幡 日月 帝釈 梵天 等の.

ぶつぜんの おんちかい こんど こころみ そうらわばや.
仏前の 御ちかい 今度 心み 候わばや.

ことごと さておき そうらいぬ.
事事 さてをき 候いぬ.

各々の おんみの ことは これより もうし はからうべし.
各各の 御身の 事は 此れより 申し はからうべし. 

さで おわする こそ ほけきょうを 12じに ぎょうぜさせ たもうにては そうらめ.
さで をはする こそ 法華経を 十二時に 行ぜさせ 給うにては 候らめ.

あなかしこ あなかしこ.
あなかしこ あなかしこ.

おんみやずかいを ほけきょうと おぼしめせ
御みやづかいを 法華経と をぼしめせ

いっさいせけんの ちせいさんぎょうは みな じっそうと あい いはいせず とは これなり.
「一切世間の 治生産業は 皆 実相と 相 違背せず」とは 此れなり.

かえす がえす おんふみの こころ こそ おもいやられ そうらえ.
かへす がへす 御文の 心 こそ をもいやられ 候へ.

きょうきょう きんげん.
恐恐 謹言.

4がつ 11日.
四月 十一日.

にちれん かおう.
日蓮 花押.

 
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