b1477-3.
妙心尼御前御返事 (みょうしんあまごぜん ごへんじ)
日蓮大 聖人 54歳御作

 
 
みょうしんあま ごぜん ごへんじ.
妙心尼 御前 御返事.

けんじ がんねん 8がつ 54さい おんさく.
建治 元年 八月 五十四歳 御作.

しゅじゅの おん こころざし おくり たび そうらい おわんぬ.
すずの 御 志 送り 給び 候い 了んぬ.

おさなき ひとの おんために おんまもり さづけ まいらせ そうろう.
おさなき 人の 御ために 御まほり さづけ まいらせ 候.

この おんまもりは ほけきょうの うちの かんじん いっさいきょうのげんもくにて そうろう.
この 御まほりは 法華経の うちの かんじん 一切経の げんもくにて 候.

たとえば てんには にち がつ ちには だいおう ひとには こころ.
たとへば 天には 日 月 地には 大王 人には 心.

たからの なかには にょいほうじゅの たま いえには はしらの ようなる ことにて そうろう.
たからの 中には 如意宝珠の たま いえには はしらの やうなる 事にて 候.

この まんだらを みに たもちぬれば おうを ぶしの まもるが ごとく.
この まんだらを 身に たもちぬれば 王を 武士の まほるが ごとく.

こを おやの あいするが ごとく いをの みずを たのむが ごとく.
子を をやの あいするが ごとく いをの 水を たのむが ごとく.

くさきの あめを ねがうが ごとく とりの きを たのむが ごとく.
草木の あめを ねがうが ごとく とりの 木を たのむが ごとく.

いっさいの ぶっしんの あつまり まもり.
一切の 仏神等の あつまり まほり.

ちゅうやに かげの ごとく まもらせ たもう ほうにて そうろう.
昼夜に かげの ごとく まほらせ 給う 法にて 候.

よくよく ごしんよう あるべし.
よくよく 御信用 あるべし.

あなかしこ あなかしこ きょうきょうきんげん.
あなかしこ あなかしこ、恐恐謹言.

8がつ 25にち.
八月 二十五日.

にちれん かおう.
日蓮 花押.

 
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