b174.
極楽寺良観への御状 (ごくらくじりょうかんへの ごじょう).
別名、十一通御書.
日蓮大 聖人 47歳御作.


 
ごくらくじ りょうかんへの ごじょう.
極楽寺 良観への 御状.

さいじゅう だいもうここく かんちょうの ことに ついて.
西戎 大蒙古国 簡牒の 事に 就て.

かまくらどの その ほかへ しょじょうを しんぜしめ そうろう.
鎌倉殿 其の 外へ 書状を 進ぜしめ 候.

にちれん いぬる ぶんおう がんねんの ころ かんがえ もうせし りっしょうあんこくろんの ごとく.
日蓮 去る 文応 元年の 比 勘え 申せし 立正安国論の 如く.

ごうまつ ばかりも これに そういせず そうろう.
毫末 計りも 之に 相違せず 候.

このこと いかん.
此の事 如何.

ちょうろう にんしょう すみやかに ちょうろうの こころを ひるがえし はやく にちれんぼうに きせしめ たまえ.
長老 忍性 速かに 嘲哢の 心を 翻えし 早く 日蓮房に 帰せしめ 給え.

もし しからずんば にんげんを きょうせんする もの びゃくえの ために ほうを とくの とが のがれ がたきか.
若し 然らずんば 人間を 軽賤する 者 白衣の 与に 法を 説くの 失 脱れ 難きか.

えほう ふえにんとは にょらいの きんげんなり.
依法 不依人とは 如来の 金言なり.

りょうかん しょうにんの じゅうしょを ほけきょうに といて いわく.
良観 聖人の 住処を 法華経に 説て 云く.

あるいは あれんにゃに あり のうえにして くうげんに あり と.
或は 阿練若に 有り 納衣にして 空閑に 在り と.

あれんにゃは ぶじと ほんず.
阿練若は 無事と 翻ず.

いかでか にちれんを ざんそうするの じょう じゅうしょと そういせり.
争か 日蓮を 讒奏するの 条 住処と 相違せり.

あわせながら 3がくに にたる きょうぞくの しょうにんなり.
併ながら 三学に 似たる 矯賊の 聖人なり.

せんしょう ぞうじょうまんに して こんじょうは こくぞく らいせは ならくに だざいせん こと ひつじょうなり.
僣聖 増上慢に して 今生は 国賊 来世は 那落に 堕在せん こと 必定なり.

いささかも せんぴを くいなば にちれんに きす べし.
聊かも 先非を 悔いなば 日蓮に 帰す 可し.

この おもむき かまくらどのを はじめ たてまつり けんちょうじ とう その ほかへ ひろう せしめ そうろう.
此の 趣き 鎌倉殿を 始め 奉り 建長寺 等 其の 外へ 披露 せしめ 候.

しょせん ほんいを とげんと ほっせば たいけつに しかず.
所詮 本意を 遂げんと 欲せば 対決に 如かず.

すなわち 3ぞう せんごの ほうを もって.
即ち 三蔵 浅近の 法を 以て.

しょきょうちゅう おうの ほっけに むかうは こうがと たいかいと かざんと みょうこうとの しょうれつの ごとく ならん.
諸経中 王の 法華に 向うは 江河と 大海と 華山と 妙高との 勝劣の 如く ならん.

もうここく ちょうぶくの ひほう さだめて ごぞんち ある べく そうろうか.
蒙古国 調伏の 秘法 定めて 御存知 有る 可く 候か.

にちれんは にほん だい1の ほけきょうの ぎょうじゃ.
日蓮は 日本 第一の 法華経の 行者.

もうここく たいじの たいしょう なり.
蒙古国 退治の 大将 為り.

お いっさい しゅじょうちゅうやくい だいいち とは これなり.
於 一切 衆生中亦為 第一 とは 是なり.

ぶんげん たたん りを つくす あたわず あわせながら しょうりゃく せしめ そうろう.
文言 多端 理を 尽す 能わず 併ながら 省略 せしめ 候.

きょうきょう きんげん.
恐恐 謹言.

ぶんえい 5ねん つちのえ たつ 10がつ 11にち.
文永 五年 戊辰 十月 十一日.

にちれ んかおう.
日蓮 花押.

きんじょう ごくらくじ ちょうろう りょうかん しょうにん ごしょ .
謹上 極楽寺 長老 良観 聖人 御所.

 
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