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観心本尊抄送状 (かんじんの ほんぞんしょう おくりじょう).
日蓮大 聖人 52歳御作.

 

かんじんの ほんぞんしょう おくりじょう.
観心 本尊抄 送状.

かたびら ひとつ すみ さんちょう ふで 5かん たび そうらい おわんぬ.
帷 一つ・ 墨 三長・ 筆 五官 給び 候い 了んぬ、.

かんじんの ほうもん しょうしょう これを しるして おおたどの きょうしんごぼうらに たてまつる.
観心の 法門 少少 之を 注して 大田殿・ 教信御房等に 奉る、.

この こと にちれん みに あたるの だいじ なり これを ひす.
此の 事 日蓮 身に 当るの 大事 なり 之を 秘す、.

むにの こころざしを みば これを かいたく せらる べきか.
無二の 志を 見ば 之を 開たく せらる 可きか、.

この しょは なん おおく こたえ すくなし.
此の 書は 難 多く 答 少し.

みもんの こと なれば ひと じもくを きょうどう すべきか.
未聞の 事 なれば 人 耳目を 驚動す 可きか、.

たとい たけんに およぶとも 3にん 4にん ざを ならべて これを よむこと なかれ.
設い 他見に 及ぶとも 三人 四人 坐を 並べて 之を 読むこと 勿れ、.

ほとけ めつご 2220よねん いまだ この しょの こころ あらず.
仏 滅後 二千二百二十余年 未だ 此の 書の 心 有らず、.

こくなんを かえりみず 5の 500さいを ごして これを えんぜつす.
国難を 顧みず 五 五百歳を 期して 之を 演説す.

こい ねがわくば いっけんを へきたるの やからは.
乞い 願くば 一見を 歴来るの 輩は.

してい ともに りょうぜんじょうどに もうでて 3ぶつの げんみょうを はいけんし たてまつらん.
師弟 共に 霊山浄土に 詣でて 三仏の 顔貌を 拝見し たてまつらん、.

きょうきょう きんげん.
恐恐 謹言。.

ぶんえい10ねん たいさい みずのととり うづき 26にち.
文永十年 太歳 癸酉 卯月 廿六日.

にちれん かおう.
日蓮 花押 .

ときどの ごへんじ.
富木殿 御返事.

 
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