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1192.
四条金吾殿御返事(しじょうきんごどの ごへんじ)
別名、剣形書(けんぎょうしょ)・法華経兵法事(ほけきょうへいほうのこと).
 背景と大意

 
 
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こうあん 2ねん (1279ねん) 10がつ 23にち、にちれんだいしょうにん 58さいの おんとき、しじょうきんごに あたえられた ごしょ。
しじょうきんごが いのちを ねらうてきに おそわれて ぶじ だったことを ほうこくしたことにたいする ごへんじ。べつめいを、けんぎょうごしょ、また、ほけきょうへいほうのこと ともいう。
ごうじょうな しんじんが あれば、きょうてきをも うちやぶることが できると ごしなん されている。

ほんしょうの とくちょうてきな ごもんを いかに しめす。
「それ うん きわまりぬれば へいほうもいらず かほう つきぬれば しょじゅうもしたがわず」.
「ふしんならば ぬれたる ほくちに ひを うちかくるが ごとく なるべし 
はげみを なして ごうじょうに しんりきを いだし たまうべし」
「なにの へいほうよりも ほけきょうの へいほうを もちい たまうべし、しょよおんてき かいしつさいめつの きんげん むなしかる べからず」
「ふかく しんじんを とりたまえ、あえて おくびょうにては かなうべからず」



b
弘安2年(1279年)10月23日、日蓮大聖人 58歳の御時、四条金吾に与えられた御書。
四条金吾が命を狙う敵に襲われて無事だったことを報告したことに対する御返事。
別名を剣形書とも、また、法華経兵法事ともいう。
強盛な信心があれば、強敵をも打ち破ることができるとご指南されている。

本抄の特徴的な御文を以下に示す。
「夫れ 運 きはまりぬれば 兵法も いらず 果報 つきぬれば 所従も したがはず」
「不信ならば ぬれたる ほくちに 火を うちかくるが ごとく なるべし、はげみを なして 強盛に 信力を いだし 給うべし」
「なにの 兵法よりも 法華経の 兵法を もちひ 給うべし、諸余怨敵 皆悉摧滅の 金言 むなしかる べからず」
「ふかく 信心を とり給へ、あへて 臆病にては 叶うべからず」

 
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