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1307.
阿仏房尼御前御返事(あぶつぼう あまごぜん ごへんじ) 背景と大意
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けんじ がんねん (1275ねん) 9がつ みっか、にちれんだいしょうにん 54さいの おんとき、みのぶから さどの あぶつぼうの つま、せんにちあまに おくられた おてがみ。
せんにちあまが ほうぼうの せんじん、けいじゅうを しつもんしたところ、ほうぼうにも せんじん、けいじゅうが あることを のべられ、しゃくふくの しせいを しどうされている。
「ほうぼうを ほうちすれば むじひである。しゃくふくを すれば かならず なんが きそいおこる。そのとき ごほんぞんを ごじし、しゃくふく しとおすならば かならず くどくが ある」と のべられている。また、せんにちあまの しんじんと きゅうどうしんを おほめになり、しゃくふくを すすめられている。
ほんしょうの とくちょうてきな ごもんを いかに しめす。
「よし にくまば にくめ  ほけきょう しゃかぶつ てんだい みょうらく でんぎょう しょうあんらの きんげんに みを まかすべし  にょせつしゅぎょうの ひととは これなり」



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建治元年(1275年)9月3日、日蓮大聖人 54歳の御時、身延から佐渡の阿仏房の妻、千日尼に送られたお手紙。
千日尼が謗法の罪の浅深、軽重を質問したことに対して、謗法にも浅深、軽重があると述べられ、折伏の姿勢を指導されている。
「謗法を放置すれば無慈悲である。折伏をすれば必ず難が競い起こる。そのときに御本尊を護持し、折伏し通すならば必ず功徳がある」と述べられている。
また、千日尼の信心と求道心をおほめになり、折伏を勧められている。

本抄の特徴的な御文を以下に示す。
「よし にくまば にくめ  法華経 釈迦仏 天台 妙楽 伝教 章安等の 金言に 身を まかすべし  如説修行の 人とは 是れなり」


 
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