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1468から1472.
三三蔵祈雨事(さんさんぞうきうのこと) 背景と大意.

 
 
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けんじ がんねん (1275ねん) 6がつ 22にち、にちれんだいしょうにん 54さいの おんとき、にしやまにゅうどうに あたえられた ごしょうそく。
さんさんぞうとは、ちゅうごく しんごんしゅうの ぜんむいさんぞう、こんごうちさんぞう、ふくうさんぞうの 3にんで、3にんとも きうをおこない おおあめをふらせたが、ぼうふううがふいて こくどをあらした。
だいしょうにんは、このさんさんぞうの きうのしっぱいの げんしょうをあげられ、しんごんしゅうが ぼうこくのあくほうであることを あきらかにされている。
ほんしょうの ぼうとう、しんじんにおいては ぜんちしきが ひつようであるが、まっぽうにおいては ぜんちしきは そうじょうのつちよりもすくなく、あくちしきは だいちみじんよりも おおいとのべられ、「にちれんぶっぽうを こころみるに どうりと もんしょうとには すぎず、また どうり もんしょうよりも げんしょうには すぎず」と、げんしょうの だいじさを ごきょうじ されている。
ぶんまつでは、てんだいしゅうが しんごんしゅうに おうわくされて みっきょうかしたことが、にほんこくが たこくから ほろぼされる げんいんになることを だんじられ、さいごに だいしょうにんの ぶっぽうを しんじるならば かならず じょうぶつできることを のべられている。



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健治元年(1275年)6月22日、日蓮大聖人 54歳の御時、西山入道に与えられた御消息。
三三蔵とは、中国真言宗の善無畏三蔵、金剛智三蔵、不空三蔵の3人ので、3人とも祈雨を行い大雨を降らせたが、暴風雨が吹いて国土を荒らした。
大聖人は、この三三蔵の祈雨の失敗の現証をあげられ、真言宗が亡国の悪法であることを明らかにされている。
本抄の冒頭、信心においては善知識が必要であるが、末法においては善知識は爪上の土よりも少なく、悪知識は大地微塵より多いと述べられ、「日蓮仏法をこころみるに道理と証文とにはすぎず、また道理証文よりも現証にはすぎず」と、現証の大事さをご教示されている。
文末では、天台宗が真言宗に誑惑されて密教化したことが、日本国が他国から滅ぼされる原因になることを断じられ、最後に、大聖人の仏法を信ずるならばかならず成仏できることを述べられている。

 
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