c17.
立正安国論 (りっしょうあんこくろん)

 
 
a
ぶんおう がんねん (1275ねん) 7がつ 16にち 
にちれん だいしょうにんが 39さいの おんとき、かまくら ばくふの さいこう けんりょくしゃの ほうじょう ときよりに ていしゅつ された かんぎょうの しょ。

ぜんたいが きゃくと しゅじんとの もんどう けいしきで のべられて いる。
きゃくは あやまった しゅうきょうに しゅうちゃくし まよっている しゅじょうで あり べっしては ほうじょう ときよりの こと。
しゅじんとは しょうほうを とき しめす ひとで にちれん だいしょうにんで あられる。

ほんしょうは じゅうもん きゅうとう から なり さいごの といには こたえは なく きゃくの といが そのまま こたえに なって いる。

てんさい ききん えきびょうの げんいんは よの ひとびとが みな しょうほうに そむき すてて あくほうを しんじて いることに より ぜんじんが さって あっき まじんが すみついて いるためで あるとされ かくしゅの きょうてんを れいに だされ ほうぼうを おかす ことで さんさい しちなんが おこると のべられて いる。

その いっきょうは ほうねんの ねんぶつで あるとし この いっきょうを たつために ふせを やめ しょうほうに きすならば へいわ らくどが じつげん できることを のべられている。

ほんしょは しちなんのうち いつつの なんが あらわれているが このまま しょうほうに めざめなければ のこりの になんの じかいほんぎゃくなんと たこくしんぴつなんが きそい おこると のべられている。



b

文応元年(1275年)7月16日 
日蓮大 聖人が39歳の御時、鎌倉幕府の最高権力者の北条時頼に提出された 諌暁の書。
全体が客と主人との問答形式で述べられている。
客は誤った宗教に執着し 迷っている衆生であり、別しては 北条時頼のこと。
主人とは 正法を説き示す人で 日蓮大 聖人であられる。
十問九答から成り、最後の問いには主人の答えはなく、客の問いがそのまま答えになってる。

天災、飢饉、疫病の原因は、世の人々がみな正法に背き 捨てて 悪法を信じていることにより、善神が去って 悪鬼、魔神が住みついているためであるとされ、各種の経典を例に出され、謗法を犯すことで三災七難が起こると述べられている。
その一凶は 法然の念仏であるとし、この一凶を断つために 布施を止め、正法に帰すならば 平和楽土が実現できることを述べられている。

本書は 七難のうち五つの難が現れているが、このまま正法に目覚めなければ 残りの二難の 自界叛逆と他国侵逼難が競い起こると予言されている。

 
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