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985.
可延定業書 (かえん じょうごうしょ) 背景と大意.

 
 
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こうあん 2ねん(1279ねん)、にちれんだいしょうにん 58さいの おんとき、ときじょうにんの つま あまごぜんに あたえられた ごしょ
あまごぜんは ばんねん、けんこうが すぐれず、しばしば びょうまに なやまされて いた。
ほんしょうは こんせつに しんじんの しどうを され、じょうごうをも てんかん できる みょうほの いだいさを のべられて いる。
ぜんぜの ごうに よって こんぜの じゅみょうが つきる ときが きまっている ばあいと、そうで ない ばあいが あるが、じゅみょうが さだまって いる ばあいでも、ざんげ すれば かならず その ごうを けして いのちを のばす ことが できる。それは えんぶだいだいいちの りょうやくで ある ごほんぞんへの つよい しんじんに よって できる。
さいごに、いのちは せかい いちの たからで あるから、しんじんに はげむよう しどうされ、あまごぜんの じょうごうを のばす ための きねんを やくそく されている。



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弘安2年(1279年)、日蓮大聖人 58歳の御時、富木常忍の妻 尼御前に与えられた御書。
尼御前は晩年、健康がすぐれず、しばしば病魔に悩まされていた。
本抄は懇切に信心の指導をされ、定業をも転換できる妙法の偉大さを述べられている。
前世の業によって今世の寿命が尽きる時が決まっている場合と、そうでない場合があるが、寿命が定まっている場合でも、懺悔すれば必ずその業を消して命を延ばすことができる。
それは閻浮提第一の良薬である御本尊への強い信心によってできる。
最後に、命は世界一の宝であるから、信心に励むよう指導され、尼御前の定業を延ばすための祈念を約束されている。

 
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