5にん つちろう ごしょ.
五人 土籠 御書.
ぶんえい 8ねん 10がつ 50さい おんさく.
文永 八年 十月 五十歳 御作.
さがみ えちに おいて つくる.
於 相模 依智 作.
あたう にちろう にっしん さかべ にゅうどう いざわ にゅうどう とくぎょうじ.
与日朗・ 日心・ 坂部 入道・ 伊沢 入道・ 得業寺.
5にん おんちゅう まいる にちれん.
五人 御中 参 日蓮 .
せんあくて ごぼうをば つけさせ たまえ.
せんあくて ご房をば つけさせ 給へ、.
また しろうめが ひとり あらんずるが ふびんに そうらえば もうす.
又 しらうめが 一人 あらんずるが ふびんに 候へば 申す。.
こんげつ なのか さどのくにへ まかるなり.
今月 七日 さどの 国へ まかるなり、.
おの おのは ほけきょう 1ぶ づつ あそばして そうらえば.
各 各は 法華経 一部 づつ・ あそばして 候へば.
わが み ならびに ふぼ きょうだい そんぼう とうに えこうし ましまし そうろうらん.
我が 身 並びに 父母・ 兄弟・ 存亡 等に 回向し ましまし 候らん、.
こんやの かんずるに つけて いよいよ わが みより こころくるしさ もうす ばかりなし.
今夜の かんずるに つけて・ いよいよ 我が 身より 心くるしさ 申す ばかりなし、.
ろうを いでさせ たまい なば.
ろうを いでさせ 給い なば.
みょうねんの はるかならず きたり たまえ みみへ まいらす べし.
明年の はるかならず きたり 給え みみへ・ まいらす べし、.
しょうどのの ただ 1にん あるやつを つけよかしと おもう こころ.
せうどのの 但 一人 あるやつを・ つけよかしと をもう 心・.
こころなしと おもう ひと 1にんも なければ.
心なしと をもう 人 一人も なければ.
しぬまで おの おの おん はじなり.
しぬまで 各 各 御 はぢなり。.
また だいしんあじゃりは これに さたすべき こと かたがた あり.
又 大進阿闍梨は これに さたすべき 事 かたがた あり、.
また おのおのの おんみの うえをも みはて させんが りょうに とどめ おくなり.
又 をのをのの 御身の 上をも・ みはて させんが・ れうに とどめ をくなり、.
くわしくは もうし そうらわん ずらん.
くはしくは 申し 候わん ずらん、.
きょうきょう きんげん.
恐恐 謹言。.
10がつ みっか.
十月 三日 .
にちれん かおう.
日蓮 花押 .
5にん おんちゅう.
五人 御中. |
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