b1224.
辧殿尼御前御書 (べんどのあまごぜん ごしょ).
日蓮大 聖人 52歳 御作.

 

べんどのあまごぜん ごしょ.
辧殿尼御前 御書.

ぶんえい 10ねん 9がつ 52さい おんさく.
文永 十年 九月 五十二歳 御作.

あたう にっしょう はは みょういち.
与 日昭 母 妙一.

しげければ とどむ.
しげければ とどむ、.

べんどのに もうす だいしこうを おこなうべし.
辧殿に 申す 大師講を・ をこなうべし・.

だいしとて まいらせて そうろう.
大師とて まいらせて 候、.

さぶろうざえもんのじょうどのに そうろう.
三郎左衛門尉殿に 候、.

ごもんの なかに ねはんきょうの ごぶん 2かん もんぐ 5の ほんまつ.
御文の なかに 涅槃経の 後分 二巻・ 文句 五の 本末・.

じゅけっしゅうの しょうの じょうかん とう ごずいしん あるべし.
授決集の 抄の 上巻 等・ 御随身 あるべし。.

さだとうは 12ねんに やぶれぬ.
貞当は 十二年に やぶれぬ.

まさかどは 8ねんに かたぶきぬ.
将門は 八年に かたふきぬ、.

だいろくてんの まおう じゅうぐんの いくさを おこして.
第六天の 魔王・ 十軍の いくさを・ をこして・.

ほけきょうの ぎょうじゃと しょうじかいの かいちゅうにして.
法華経の 行者と 生死海の 海中にして.

どうこえどを とられじ うばわんと あらそう.
同居穢土を・ とられじ・ うばはんと・ あらそう、.

にちれん その みに あいあたりて だいひょうを おこして 20よねん なり.
日蓮 其の 身に あひ あたりて 大兵を・ をこして 二十余年 なり、.

にちれん いちども しりぞく こころ なし.
日蓮 一度も しりぞく 心 なし、.

しかりと いえども でしら だんならの なかに.
しかりと いえども 弟子等 檀那等の 中に.

おくびょうの もの だいたい あるいは おち あるいは たいてんの こころ あり.
臆病の もの 大体 或は をち 或は 退転の 心 あり、.

あまごぜんの、いちもん ふつうの しょうしんに.
尼ごぜんの 一文 不通の 小心に・.

いままで しりぞかせ たまわぬ こと もうす ばかりなし.
いままで・ しりぞかせ 給わぬ 事 申す ばかりなし、.

その うえ じしんの つかうべき ところに げにんを ひとり つけられて そうろう こと.
其の 上 自身の つかうべき ところに 下人を 一人 つけられて 候 事.

さだめて しゃか たほう じっぽう ぶんしんの しょぶつも ごちけん あるか.
定めて 釈迦・ 多宝・ 十方 分身の 諸仏も 御知見 あるか、.

きょうきょう きんげん.
恐恐 謹言。.

9がつ 19にち にちれん かおう.
九月 十九日 日蓮 花押.

べんどのあまごぜんに もうさせ たまえ.
辧殿尼御前に 申させ 給へ.

 
→a1224
→c1224
 ホームページトップ
inserted by FC2 system