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1388-2.
松野殿御返事 (別名、三界無安御書) 背景と大意.

 
 
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けんじ 4ねん (1278ねん) 5がつ ついたち、にちれんだいしょうにん 57さいの おんとき、まつのろくろうさえもんにゅうどうに あたえられた ごしょ。
ねんきょう、ゆいまきょう、ほけきょうをひかれ、きんねんの けかち、えきびょうの げんしょうをあげられ、ほけきょうの ぎょうじゃを ぼうじた けっかであると しめされ、ごじしんが ほけきょうのぎょうじゃ であるとの ごかくしんを のべられている。
べつめいを さんがいむなんごしょと いう。さんがいとは、よっかい、しきかい、むしきかいの こと。むあんとは、ぼんのうに まどわされた しゅじょうの りんねする せかいは やすらかでないとの いみ。
いかに、ほんしょうの とくちょうてきな ごもんを しめす。
「さんがいは やすきこと なし なお かたくの ごとし」
「いのち おわりなば 3かの うちに みずと なりて ながれ ちりと なりて ちに まじわり けむりと なりて てんに のぼり あとも みえず なるべき みを やしなわんとて おおくの たからを たくわう」



b
健治4年(1278年)5月1日、日蓮大聖人 57歳の御時、松野六郎左衛門入道に与えられた御書。
別名を三界無安御書という。三界とは、欲界、色界、無色界のこと。無安とは、煩悩に惑わされた衆生の輪廻する世界は安らかでないとの意味。
涅槃経、維摩経、法華経を引かれ、近年の飢渇、疫病の現証を挙げられ、法華経の行者を謗じた結果であると示され、御自身が法華経の行者であるとの御確信を述べられている。

以下に、本抄の特徴的な御文を示す。
「三界は 安きこと 無し 猶 火宅の 如し」
「命 終りなば 三日の 内に 水と 成りて 流れ 塵と 成りて 地に まじはり 煙と 成りて 天に のぼり あとも みえず なるべき 身を 養はんとて 多くの 財を たくはふ」

 
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