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はくまいいっぴょうごしょ (別名、りじくようごしょ).

 

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はくまい いっぴょう ごしょ  

はくまい いっぴょう、 けいも ひとたわら、 かわのり ひとかご、 
おんつかいを もって わざわざ おくられて そうろう。  
ひとにも ふたつの たから あり、 
いちには ころも にには しょく なり、 
きょうに いわく 「うじょうは しょくに よって じゅうす」と うんぬん、  
もんの こころは せいある ものは ころもと しょくとに よって よに すむと もうす こころ なり、 
さかなは みずに すむ みずを たからとす、 
きは ちの うえに おいて そうろう ちを たからとす、 
ひとは しょくに よって せい あり しょくを たからとす、 
いのちと もうす ものは いっさいの たからの なかに だいいちの たから なり、  
へんまん3000かいむ うじきしんみょうと とかれて 3000だいせんせかいに みてて そうろう たからも 
いのちには かえぬ ことに そうろう なり、 
されば いのちは、 ともしびの ごとし、 
しょくは あぶらの ごとし、 
あぶら つきれば ともしび きえぬ、 
しょく なければ いのち たえぬ、 
いっさいの かみ ほとけを うやまい たてまつる、  
はじめの くには なむと もうす もじを おき そうろう なり、 
なむと もうすは いかなる ことぞと もうすに、 
なむと もうすは てんじくの ことばにて そうろう、  
かんど にほんには きみょうと もうす、 
きみょうと もうすは わが いのちを ほとけに たてまつると もうす ことなり、 
わがみには ぶんに したがいて さいし けんぞく しょりょう きんぎん とうを もてる ひとびとも あり、 
また たから なき ひとびとも あり、 
たから あるも たから なきも いのちと もうす たからに すぎて そうろう たからは そうらわず、 
されば いにしえの しょうにん けんじんと もうすは、 
いのちを ほとけに まいらせて ほとけには なり そうろう なり。  
いわゆる せっせんどうじと もうせし ひとは みを おにに まかせて はちじを ならえり、 
やくおうぼさつと もうせし ひとは ひじを やいて ほけきょうに たてまつる、 
わが ちょうにも しょうとくたいしと もうせし ひとは、 ての かわを はいで ほけきょうを かき たてまつり 
てんちてんのうと もうせし こくおうは、 むみょうしと もうす ゆびを たいて しゃかぶつに たてまつる、 
これらは けんじん しょうにんの こと なれば われらは かないがたき ことにて そうろう。
ただし ほとけに なり そうろうことは 
ぼんぷは こころざしと もうす もじを こころえて ほとけに なり そうろうなり、 

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こころざしと もうすは なにごとぞと いさいに かんがえて そうらえば、 かんじんの ほうもん なり、 
かんじんの ほうもんと もうすは なにごとぞと たずね そうらえば、 
ただ ひとつ きて そうろう ころもを ほけきょうに まいらせ そうろうが、 
みの かわを はぐにて そうろうぞ、  
うえたる よに これは なしては きょうの いのちを つぐべき ものも なきに、 
ただ ひとつ そうろう ごりょうを ほとけに まいらせ そうろうが、 
しんみょうを ほとけに まいらせ そうろうにて そうろうぞ、  
これは やくおうの ひじを やき せっせん どうじの みを おにに たびて そうろうにも、 
あいおとらぬ くどくにて そうらえば、 
しょうにんの おんためには じくよう、 
ぼんぷの ためには りくよう、 
しかんの だい7の かんじんの だんばらみつと もうす ほうもん なり、  
まことの みちは せけんの じほうにて そうろう、  
こんこうみょうきょうには 
「もし ふかく せほうを しらば すなわち これ ぶっぽう なり」と とかれ  
ねんぎょうには 
「いっさいせけんの げどうの きょうしょは みな これ ぶっせつにして げどうの せつに あらず」と おおせられて そうろうを、 
みょうらくだいしは ほけきょうの だい6の まきの 
いっさいせけんの ちせいさんぎょうは、 みな じっそうと あい いはい せず」との きょうもんに 
ひきあわせて、 こころを あらわされて そうろうには、 
かれがれの にきょうは じんしんの きょうぎょう なれども、  
かの きょうぎょうは いまだ こころ あさくして ほけきょうに およばざれば、 
せけんの ほうを ぶっぽうに よせて しらせて そうろう、  
ほけきょうは しからず、  
やがて せけんの ほうが ぶっぽう ぜんたいと しゃくせられて そうろう。  
にぜんの きょうの しんしんは こころより ばんぽうを しょうず、 
たとえば こころは だいちの ごとし そうもくは まんぽうの ごとしと もうす、 
ほけきょうは しからず、 こころ すなわち だいち だいち すなわち そうもく なり、  
にぜんの きょうぎょうの こころは、 こころの すむは つきの ごとし、  
こころの きよきは はなの ごとし、  
ほけきょうは しからず、 つき こそ こころよ、 
はな こそ こころよと もうす ほうもん なり。
これを もって しろしめせ、 
はくまいは はくまいに あらず、  
すなわち いのち なり。  

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