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365.
本尊問答抄 (ほんぞん もんどうしょう) 背景と大意.

 
 
a
こうあん がんねん(1278ねん)、9がつ、 にちれんだいしょうにん 57さいの おんとき、 あわのくに(しずおかけん)に せいちょうじの どうぜんぼうの あにでし じょうけんぼうに あたえられた ごしょ。
ほんしょは じょうけんぼうの ごほんぞんに たいする しつもんへの かいとうしょ。
まっぽうで ほんぞんと すべきものは ほけきょうの だいもくで ある ことを きょうしゃくを あげて あかされ、 しょしゅうの ほんぞんを ひとつひとつ はしゃく されている。
とくに しんごんの ほんぞんを つよく はしゃくされ、 ぶっぽうじょうの こんぽんてきな あやまりを とかれて いる。
さらに じょうきゅうのらんに ごとばじょうこう (おきのほうおう)が しんごんの ひほうで ちょうぶく しようとしたが やぶれた じじつと、 へいけの いちもんが てんだいみっきょうに よって ちょうぶく しようとして みなもとの よりともに やぶれた じじつを あげられて、 しんごんぼうこくの げんしょうを のべられて いる。
そして、 しんごんに よって もうこの ちょうぶくを しようと すれば だい3の ぼうこくの げんしょうを うむ であろう とけいこく されている。
さいごに、 みょうほう 5じの ごほんぞんが みぞう なる ことを のべられ、 けつろんと されて いる。



b
弘安元年年(1278年)9月、日蓮大聖人57歳の御時、安房国(千葉県)清澄寺の道善房の兄弟子・浄顕房に与えられた御書。
本書は浄顕房の御本尊に対する質問への回答書。
末法で本尊とすべきものは法華経の題目であることを教釈をあげて明かされ、諸宗の本尊を一々破折されている。
特に真言宗の本尊を強く破折され、仏法上の根本的な誤りを説かれている。
さらに、承久の乱(じょうきゅうのらん)に後鳥羽上皇(隠岐の法皇)が、真言の秘法で調伏しようとしたが敗れた事実と、平家の一門が天台密教によって調伏しようとして源頼朝に敗れた事実をあげられて、真言亡国の現証を述べられている。そして、真言によって蒙古の調伏をしようとすれば第三の亡国の現証を生むであろうと警告されている。
最後に、妙法5字の御本尊が未曾有なることを述べられ、結論とされている。

 
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