発刊の辞 |
戸田城聖 (とだじょうせい) 冒頭文 |
b0 |
序 (じょ) |
日亨上人 (にちこうしょうにん) 冒頭文 |
b00 |
唱法華題目抄 (しょうほっけだいもくしょう) |
法門を もて 邪正を ただすべし 利根と 通力とには よる べからず |
b1 |
立正安国論 (りっしょうあんこくろん) |
汝 須く 一身の 安堵を 思わば 先ず 四表の 静謐を 祷らん 者か |
b17 |
立正安国論奥書 |
大地震を 見て 之を 勘う |
b33-0 |
安国論御勘由来 |
之を 用いざれば 定めて 後悔 有る可し |
b33 |
念仏無間地獄抄 |
信は 道の 源 功徳の 母と 云へり |
b97 |
真言見聞 (しんごんけんもん) |
悪人を 愛敬し 善人を 治罰 するに 由るが 故に 他方の 怨賊 来り
国人 喪乱に 遭わん |
b142 |
蓮盛抄 (れんじょうしょう) 別名、ぜんしゅうもんどうしょう |
当世の 禅者 皆 是れ 大邪見の 輩 なり |
b150 |
宿屋入道への御状
(やどやにゅうどうへのごじょう) |
君の為 国の為 神の為 仏の為 内奏を経らる可きか |
b169 |
北条時宗への御状 (以下 十一通御書) |
日蓮が 申すこと 御用い 無くんば 定めて 後悔 之 有る 可し |
b169-2 |
宿屋左衛門光則への御状 |
早く 日蓮が 本望を 遂げしめ 給え |
b170 |
平左衛門尉頼綱への御状 |
状合せ 十一箇所 なり 全く 身 の為に 之を 申さず |
b171 |
北条弥源太への御状 |
亡国の 根源は 浄土 真言 禅 律宗の 邪法 悪法 より 起れり |
b172 |
建長寺道隆への御状 (けんちょうじどうりゅう) |
念仏無間 禅天魔 真言亡国 律国賊 |
b173 |
極楽寺良観への御状 |
日蓮は 日本第一の 法華経の 行者 蒙古国 退治の 大将 為り |
b174 |
大仏殿別当への御状 |
早く 我慢を 倒して 日蓮に 帰すべし |
b174-2 |
寿福寺への御状 |
皆 一同に 後生は 無間地獄に 堕す 可し |
b175 |
浄光明寺への御状 |
日蓮に 帰して 成仏を 期す 可し |
b175-2 |
多宝寺への御状 |
早く 一所に 集まりて 御評議 有る 可し |
b176 |
長楽寺への御状 (以上 十一通御書) |
今生には 国を 亡い 身を 亡い 後生には 必ず 那落に 堕す 可し |
b176-2 |
弟子檀那中への御状 |
日蓮が 弟子 旦那 流罪 死罪 一定ならん |
b177 |
行敏御返事 (ぎょうびんごへんじ) |
法華の 前に 説ける 一切の 諸経は 皆 是 妄語 |
b179 |
行敏訴状御会通 (ぎょうびんそじょうごえつう) |
日蓮 並びに 弟子等は 阿弥陀仏を 火に 入れ 水に 流す |
b180 |
一昨日御書 |
君の為 仏の為 神の為 一切衆生の 為に 言上 せしむる 所なり |
b183 |
強仁状御返事 (ごうにんじょうごへんじ) |
大難は 益々 来る 只今 此 の国 滅亡せんとす |
b184 |
開目抄 上 (かいもくしょう じょう) |
国主の 王難 必ず 来るべし (中略) 二辺の 中には いうべし |
b186 |
開目抄 下 (かいもくしょう げ) |
我 日本の柱とならむ 我 日本の眼目とならむ 我 日本の大船とならむ |
b210 |
如来滅後五五百歳始観心本尊抄
(にょらいめつごごごひゃくさいにはじむかんじんのほんぞんしょう) |
一閻浮提 第一の 本尊 此の 国に 立つ可し |
b238 |
観心本尊抄送状
(かんじんの ほんぞんしょう おくりじょう) |
此の 事 日蓮 身に 当るの 大事 なり 之を 秘す |
b255 |
撰時抄 (せんじしょう) |
浅を 去て 深に 就くは 丈夫の 心なり |
b256 |
報恩抄 |
極楽 百年の 修行は 穢土の 一日の 功徳に 及ばず |
b293 |
報恩抄送文 (ほうおんしょうおくりぶみ) |
法門と 申すは 心に 入れぬ 人には いはぬ 事にて 候ぞ |
b330 |
四信五品抄 (ししんごほんしょう) |
若し 知識に 値えば 宿善 還つて 生ず 若し 悪友に 値えば 則ち
本心を 失う |
b338 |
下山御消息 |
国恩を 報ぜんが ために 三度 までは 諫暁 すべし 用いずば
山林に 身を 隠さんと おもひし なり |
b343 |
本尊問答抄 |
他事を すてて 此の 御本尊の 御前にして 一向に 後世をも いのらせ
給い 候へ |
b365 |
諸宗問答抄 |
一切衆生 螻蟻モンモウ等に 至るまで みな 無始無終の 色心なり
衆生に 於て 有始有終と 思ふは 外道の 僻見 なり |
b375 |
一生成仏抄 |
深く 信心を 発して 日夜朝暮に 又 懈らず 磨くべし |
b383 |
主師親御書 (しゅししんごしょ) |
法華経の 行者を 悪み 嫉む 者 多からん 事は 雲霞の 如く ならんと
見えたり |
b385 |
一念三千理事 |
仏は 還つて 煩悩を 失つて 行く 方なり |
b406 |
十如是事 (じゅうにょぜのこと) |
此の 道に 入ぬる 人にも 上 中 下の 三根は あれども 同じく
一生の 内に 顕はす なり |
b410 |
一念三千法門 |
法華経の 行者は 如説修行 せば 必ず 一生の 中に 一人も 残らず
成仏 す可し |
b412 |
十法界明因果抄 (じっぽうかいみょういんがしょう) |
何ぞ 生盲 聾 オンア ザ陋 レンビャク 背傴 貧窮 多病 瞋恚 等
無量の 差別 有りや |
b427 |
教機時国抄 |
時を 知らずして 法を弘めば 益無き上 還って 悪道に 堕するなり |
b438 |
顕謗法抄 (けんほうぼうしょう) |
不信とは 謗法の 者なり |
b443 |
持妙法華問答抄 (じみょうほっけもんどうしょう) |
心を 一にして 南無妙法蓮華経と 我も 唱へ 他をも 勧ん のみこそ
今生 人界の 思出 なるべき |
b461 |
女人成仏抄 |
仏法修行の 功力に 依つて 無明の やみ はれて 法性真如の 覚を
開くべく 候 |
b470 |
聖愚問答抄 上 |
人間に 生れて 八苦を うく 生老病死 愛別離苦 怨憎会苦 求不得苦
五盛陰苦 等 なり |
b474 |
聖愚問答抄 下 |
薬を 知るも 知らざるも 服すれば 病の 愈ゆる 事 以て 是れ 同じ |
b487 |
如説修行抄 |
諸宗の 人法 共に 折伏して 御覧ぜよ 三類の強敵 来らん事 疑い無し |
b501 |
顕仏未来記 (けんぶつみらいき) |
浅きを 去つて 深きに 就くは 丈夫の 心 なり |
b505 |
当体義抄 |
迹門の菩薩は 惑者 なり 地涌の菩薩 のみ 独り 解者 なり |
b510 |
当体義抄送状 |
秘蔵の 法門 なり |
b519 |
顕立正意抄 (けんりつしょういしょう) |
我 弟子等の 中にも 信心薄淡き 者は 臨終の時 阿鼻獄の 相を 現ず |
b536 |
法華初心成仏抄 |
よき 師と よき 檀那と よき 法と 此の 三 寄り合いて 祈を 成就し
国土の 大難をも 払ふべき 者なり |
b544 |
三世諸仏総勘文教相廃立
(さんぜしょぶつそうかんもんきょうそうはいりゅう) |
善知識の 縁に 値わざれば 悟らず 知らず 顕れず 善知識の 縁に
値えば 必ず 顕るる |
b558 |
御義口伝 上 (おんぎくでん じょう) |
梵語には 薩達磨 芬陀梨伽 蘇多覧と 云う |
b708 |
御義口伝 下 (おんぎくでん げ) |
今 日蓮 等の 類い 南無妙法蓮華経と 唱え 奉る 者は
寿量品の 本主 なり |
b752 |
滝泉寺申状 (りゅうせんじもうしじょう) |
師子王と 狐兎との 角力 なり |
b850 |
百六箇抄 (別名、血脈抄) |
法 自ら 弘まらず 人 法を 弘むる 故に 人法 ともに 尊し |
b854 |
産湯相承事 (うぶゆ そうじょうのこと) |
唯授一人の 秘伝 なり |
b878 |
善無畏三蔵抄 (ぜんむいさんぞうしょう) |
実経の 文に 依るべきぞ 人には 依るべからず |
b881 |
佐渡御勘気抄 |
仏になる 道は 必ず 身命を すつる ほどの事 ありてこそ 仏には なり
候らめ |
b891 |
義浄房御書 (別名、己心仏界抄) |
心の 師とは なるとも 心を 師と すべからず |
b892 |
清澄寺大衆中 (せいちょうじたいしゅうちゅう) |
虚空蔵菩薩 より 大智慧を 給わりし 事 ありき |
b893 |
聖密房御書 (しょうみつぼうごしょ) |
二乗作仏と 印 真言とを 並ぶるに 天地の 勝劣 なり |
b896 |
華果成就御書 (はなみじょうじゅごしょ) |
よき 弟子を もつ ときんば 師弟 仏果に いたり あしき 弟子を
たくはひぬれば 師弟 地獄に をつ |
b900 |
別当御房御返事 (べっとうごぼうごへんじ) |
日蓮は 閻浮 第一の 法華経の 行者 なり |
b901 |
寂日房御書 (じゃくにちぼうごしょ) |
同じ はぢ なれども 今生の はぢは ものの かず ならず |
b902 |
新尼御前御返事 (にいあまごぜんごへんじ) |
仏法は 眼前 なれども 機 なければ 顕れず |
b904 |
大尼御前御返事 |
ごくそつ えんま王の 長は 十丁 ばかり |
b908 |
種種御振舞御書 (しゅじゅおふるまいごしょ) |
一丈の ほりを こへぬもの 十丈 二十丈の ほりを こうべきか |
b909 |
光日房御書 (こうにちぼうごしょ) |
法華経を 信ずる 人は かまへて かまへて 法華経の かたきを
をそれさせ 給へ |
b926 |
光日上人御返事 |
子の 肉は 母の 肉 母の 骨は 子の 骨 なり |
b932 |
四恩抄 |
螻蟻をも 殺さざれども 悪名 一天に弥れり |
b935 |
法華経題目抄 |
妙とは 蘇生の 義 なり 蘇生と 申すは よみがへる 義 なり |
b940 |
土木殿御返事 (ときどのごへんじ) |
度度 失に あたりて 重罪を けして こそ 仏にも なり 候はん |
b950-2 |
寺泊御書 |
悪口して 顰蹙(ひんじゅく)し 数数擯出 せられん |
b951 |
富木入道殿御返事 (ときにゅうどうどのごへんじ) |
命限り有り 惜む可からず 遂に願う可きは 仏国 也 |
b955 |
佐渡御書 |
師子王の 如くなる 心を もてる者 必ず 仏に なるべし |
b956 |
富木殿御返事 (ときどのごへんじ) |
諸の 悪人は 又 善知識 なり |
b962 |
土木殿御返事 (ときどのごへんじ) |
幸い なるかな 我が 身 「数数見擯出」の 文に 当ること |
b963 |
法華行者逢難事 (ほっけぎょうじゃほうなんじ) |
喜い哉 況滅度後の 記文に 当れり |
b965 |
富木殿御返事 |
汝が 身をば 誰か 生みしぞや 汝が 母 これを 生む |
b968 |
冨木殿御書 (別名、止暇断眠御書) |
我が 門家は 夜は 眠りを 断ち 昼は 暇を 止めて 之を 案ぜよ |
b969 |
御衣並単衣御書
(おんころも ならびに ひとえごしょ) |
法華経を 説く 人は 柔和忍辱衣と 申して 必ず 衣 あるべし |
b971 |
観心本尊得意抄
(かんじんの ほんぞん とくいしょう |
天台 伝教の 如く 法の まま ありとも 今 末法に 至ては
去年の 暦の 如し |
b972 |
聖人知三世事 (しょうにんちさんぜじ) |
軽毀する 人は 頭七分に 破 信ずる者は 福を 安明に 積まん |
b974 |
富木尼御前御返事 (ときあまごぜんごへんじ) |
やのはしる事は 弓のちから (中略) をとこのしわざは めの ちからなり |
b975 |
富木殿御返事 (ときどのごへんじ) |
讃者は 福を 安明に 積み 謗者は 罪を 無間に 開く |
b978 |
道場神守護事 (どうじょうしんしゅごのこと) |
災 来るとも 変じて 幸と 為らん |
b979 |
常忍抄 (別名、ほんごんしゅっかいしょう) |
魔の 習いは 善を 障えて 悪を 造らしむるをば 悦ぶ 事に 候 |
b980 |
可延定業書 (かえんじょうごうしょ) |
一日の 命は 三千界の 財にも すぎて 候 なり |
b985 |
諸経と法華経と難易の事 |
仏法は 体の ごとし 世間は かげの ごとし 体 曲れば 影 ななめ なり |
b991 |
治病大小権実違目
別名、治病抄(ちびょう しょう) |
善と 悪とは 無始よりの 左右の 法 なり |
b995 |
金吾殿御返事 (別名、だいしこうごしょ) |
今 死罪に 行われぬ こそ 本意 ならず 候へ |
b999 |
転重軽受法門 (てんじゅうきょうじゅほうもん) |
地獄の 苦み ぱつと きへて 死に 候へば |
b1000 |
大田殿許御書 (おおたどのもとごしょ) |
今生に 人を 恐れて 後生に 悪果を 招くこと 勿れ |
b1002 |
太田殿女房御返事
(別名、そくしんじょうぶつしょう) |
月支 より 漢土へ 経論 わたす 人 一百七十六人 なり 羅什 一人
計り こそ 教主釈尊の 経文に 私の 言 入れぬ 人にては 候へ |
b1005 |
太田入道殿御返事 |
法華経に 云く 「少病 少悩」 云云 |
b1009 |
乗明聖人御返事 |
諸仏の 師と する 所は 所謂 法 なり |
b1012 |
大田殿女房御返事 |
父母師匠等の さむげなるを み まいらせて 我は あつく あたたかにして
昼夜を すごす 人人の 堕つる 地獄なり |
b1013 |
太田左衛門尉御返事 |
然るに 法華経と 申す 御経は 身心の 諸病の 良薬 なり |
b1014 |
大田殿女房御返事 |
供養に よりて 現世には 福人と なり 後生には 霊山浄土へ
まいらせ 給うべし |
b1018 |
三大秘法稟承事
(さんだいひほう ぼんじょうのこと) |
題目とは 二の 意 有り 所謂 正像と 末法と なり |
b1021 |
曾谷入道殿御返事 |
餓鬼は 恒河を 火と 見る 人は 水と 見る 天人は 甘露と 見る |
b1025 |
曾谷殿御返事 (別名、成仏用心抄) |
うるし 千ばいに 蟹の 足 一つ 入れたらんが 如し |
b1055 |
曾谷入道殿御返事 (別名、にょぜがもんのこと) |
日蓮を いやしみて 南無妙法蓮華経と 唱え させ 給はぬは (中略)
病人が 医師を 疑いて 薬を 服せざるが 如し |
b1057 |
曾谷殿御返事 |
三毒 がうじやう なる 一国 いかでか 安穏 なるべき |
b1059 |
曾谷二郎入道殿御返事 |
今生は 修羅道に 交わるとも 後生は 必ず 仏国に 居せん |
b1065 |
秋元殿御返事 |
弥 信心を いたし 給うべし |
b1070 |
秋元御書 (別名、つつごきしょう) |
謗国の 失を 脱れんと 思はば 国主を 諫暁し 奉りて 死罪か
流罪かに 行わる べきなり |
b1071 |
兄弟抄 |
心の 師とは なるとも 心を 師と せざれ |
b1079 |
兵衛志殿御返事 (ひょうえのさかんどのごへんじ) |
設ひ 命に 及ぶとも すこしも ひるむ 事なかれ |
b1089 |
兵衛志殿御返事 (ひょうえのさかんどのごへんじ) |
三障四魔と 申す 障い できたれば 賢者は よろこび 愚者は 退く |
b1090 |
兵衛志殿女房御書
(ひょうえのさかんどの にょうぼう ごしょ) |
世世 生生 夫婦とならん (中略) 仏にならん 時は 同時に 仏になるべし |
b1094 |
兵衛志殿御書 (ひょうえのさかんどのごしょ) |
代の 乱れたるに こそ 聖人 愚人は 顕れ 候へ |
b1095 |
兵衛志殿御返事 (ひょうえのさかんどのごへんじ) |
此の 二の こそで なくば 今年は こごへしに 候なん |
b1098 |
右衛門太夫殿御返事
(うえもんのたいふどの ごへんじ) |
貴辺も 上行菩薩の 化儀を たすくる 人 なるべし |
b1102 |
大夫志殿御返事 (たいふのさかんどのごへんじ) |
法華経の 行者の 功徳 勝れたる 事 百千万億倍 なり |
b1103 |
兵衛志殿御返事 (ひょうえさかんどのごへんじ) |
青鳧 五貫文 送り 給び 了んぬ |
b1104 |
大夫志殿御返事 (たいふのさかんどのごへんじ) |
心ざし 大海 より ふかく 善根は 大地 よりも 厚し |
b1105 |
八幡宮造営事 (はちまんぐうぞうえいのこと) |
返す返す 法華経 うらみさせ 給う事 なかれ |
b1105-2 |
兵衛志殿御返事 (ひょうえのさかんどのごへんじ) |
妻子等の 中の たがわせ 給うとも 二人の 御中 不和 なるべからず |
b1108 |
四条金吾女房御書
(しじょうきんご にょうぼう ごしょ) |
闇なれども 灯入りぬれば 明かなり |
b1109 |
月満御前御書 (つきまろごぜん ごしょ) |
いそぎ 名を つけ奉る 月満御前と 申すべし |
b1110 |
四条金吾殿御書 |
法華経の 御故なれば 苦をも 苦とも おもはず |
b1111 |
四条金吾殿御消息 (しじょうきんごごしょうそく) |
腹を切らんと 仰せられし 事こそ 不思議とも 申す ばかりなけれ |
b1113 |
同生同名御書 (どうしょうどうみょうごしょ) |
同生 同名と 申す 二の つかひを 天 生るる 時より つけさせ
給いて 影の 身に したがふが ごとく 須臾も はなれず |
b1114 |
四条金吾殿御返事 (別名、煩悩即菩提御書) |
法華宗の 四条 金吾 四条 金吾と 鎌倉中の 上下 万人 乃至
日本国の 一切衆生の 口に うたはれ 給へ |
b1116 |
四条金吾殿御返事 (別名、ぼんのんじょうごしょ) |
聖人 賢人なる 智者 なれども 王に したがはざれば 仏法 流布せず |
b1118 |
経王御前御書 (別名、きょうおうたんじょうごしょ) |
法華経を 信ずる 人人こそ 仏には 成るべしと 見え 候へ |
b1123 |
経王殿御返事 (きょうおうどのごへんじ) |
日蓮が たましひを すみに そめながして かきて 候ぞ |
b1124 |
呵責謗法滅罪抄 (かしゃくほうぼうめつざいしょう) |
各各をば 法華経 十羅刹 助け 給へと 湿れる 木より 火を 出し
乾ける 土より 水を 儲けんが 如く 強盛に 申すなり |
b1125 |
主君耳入此法門免与同罪事
(しゅくんのみみに このほうもんをいれ よ どうざいを
まぬかれるのこと) |
かまへて 御用心 候べし いよいよ にくむ 人人 ねらひ 候らん
御さかもり 夜は 一向に 止め給へ |
b1132 |
四条金吾殿女房御返事
(別名、めおとどうしん ごしょ) |
一切の 人は にくまば にくめ (中略) なにか くるしかるべきき |
b1134 |
四条金吾殿御返事 (別名 しきょうなんじのこと) |
受くるは やすく 持つは かたし さる間 成仏は 持つにあり |
b1136 |
王舎城事 (おうしゃじょうの こと) |
御いのりの 叶い 候はざらんは 弓の つよくして つる よはく
太刀 つるぎにて つかう人の 臆病 なるやうにて 候べし |
b1137 |
瑞相御書 |
依報は 影の ごとし 正報は 体の ごとし 身 なくば 影なし |
b1140 |
四条金吾殿御返事 (別名 衆生所遊楽御書) |
苦をば 苦とさとり 楽をば 楽とひらき 苦楽ともに 思い合せて |
b1143 |
四条金吾殿御返事 (別名、ちじんぐほうしょう) |
後世は 日蓮の 御房に まかせ まいらせ 候と 高声に うちなのり
居させ 給へ |
b1148 |
四条金吾殿御返事 (別名、八風抄) |
八風に をかされぬ 人をば 必ず 天は まほらせ 給うなり |
b1150 |
頼基陳状 |
主の 暴を 諫めざれば 忠臣に 非ざるなり 死を 畏れて 言わざるは
勇士に 非ざるなり |
b1153 |
四条金吾殿御返事 (別名 不可惜所領事) |
わざはひの 幸は これなり (中略) さはぎが 大なる 幸となるなり |
b1163 |
四条金吾殿御返事 (別名、せおうごしょ) |
仏法と 申すは 道理なり 道理と 申すは 主に 勝つ 物なり |
b1165 |
崇峻天皇御書 (すしゅんてんのうごしょ) |
蔵の財よりも 身の財すぐれたり 身の財より 心の財 第一なり |
b1170 |
四条金吾御書 |
中務の さえもんのじやう 第一 なり 天晴男や をとこや |
b1175 |
陰徳陽報御書 |
陰徳 あれば 陽報 あり |
b1178 |
中務左衛門尉殿御返事
(なかつかさ さえもんのじょうどの ごへんじ) |
人に 二病あり 一には 身の病(中略)二には 心の病 |
b1179 |
四条金吾殿御返事
(別名、おんしつ たいじん きはのこと) |
大難に 値える 人人 少し(中略)況滅度後の 記文に 値える 人
一人も 候はず |
b1180 |
四条金吾殿御返事 (別名、所領書) |
いよいよ 道心 堅固にして 今度 仏に なり 給へ |
b1183 |
四条金吾殿御返事 (別名、石虎将軍御書) |
神の 護ると 申すも 人の 心 つよきに よると みえて 候 |
b1185 |
日眼女造立釈迦仏供養事
(にちげんにょ ぞうりゅうしゃかぶつ くようのこと) |
二十九億九万四千八百三十人の 女人の中の 第一なりと おぼしめすべし |
b1187 |
聖人御難事 (しょうにんごなんじ) |
よからんは 不思議 わるからんは 一定と をもへ |
b1189 |
四条金吾殿御返事
(別名、剣形書・法華経兵法事) |
なにの 兵法よりも 法華経の 兵法を もちひ 給うべし |
b1192 |
四条金吾殿御返事 |
竜の口にて 頚 切られんと せし 時にも (中略) 腹 きらんとの 気色
なりしをば いつの 世にか 思い 忘るべき |
b1193 |
四条金吾許御文 (別名、八幡抄) |
八幡大菩薩は 不正直を にくみて 天に のぼり 給う |
b1195 |
四条金吾殿御返事 (別名、ようかごしょ) |
満月の ごとく なる もちゐ 二十 かんろの ごとく なる せいす 一つつ
給 候い 畢んぬ |
b1198 |
月水御書 (がっすい ごしょ) |
二十八品の 中に 勝れて めでたきは 方便品と 寿量品にて 侍り |
b1199 |
星名五郎太郎殿御返事 |
大毒蛇 悪鬼神よりも 弘法 善導 法然等の 流の 悪知識を 畏るべし |
b1206 |
寿量品得意抄 (じゅりょうほん とくいしょう) |
寿量品 なくしては 一切経 いたづらごと なるべし |
b1210 |
五人土籠御書 (ごにんつちろうごしょ) |
今月 七日 さどの国へ まかるなり |
b1212 |
土籠御書 (つちろうごしょ) |
日蓮は明日 佐渡の国へ まかるなり |
b1213 |
日妙聖人御書 (にちみょうしょうにん ごしょ) |
日本第一の 法華経の 行者の 女人なり |
b1213-2 |
乙御前御消息 (おとごぜんごしょうそく) |
軍には 大将軍を 魂とす 大将軍 をくしぬれば 歩兵 臆病なり |
b1218 |
乙御前母御書 (おとごぜんの ははごしょ) |
仏に ならせ 給うべき 女人 なり |
b1222 |
辧殿尼御前御書 (べんどのあまごぜんごしょ) |
大兵を をこして 二十余年 なり 日蓮一度も しりぞく 心なし |
b1224 |
辧殿御消息 (べんどの ごしょうそく) |
をもい あわぬ人を いのるは 水の上に 火をたき 空にいゑを つくるなり |
b1225 |
弥源太殿御返事 (別名、善悪二刀御書) |
石は 玉を ふくむ 故に くだかれ 鹿は 皮肉の 故に 殺され
魚は あぢはひ ある 故に とらる |
b1226 |
弥源太入道殿御消息 (別名、建長寺道隆事) |
今生の 禍 後生の 福 なり |
b1229 |
さじき女房御返事 (別名、帷供養御書) |
をとこ ぬす人 なれば 女人 ぬす人と なる |
b1231 |
道妙禅門御書 (どうみょうぜんもんごしょ) |
魔 及び 魔民 有りと 雖も 皆 仏法を 護る |
b1242 |
日女御前御返事 |
南無妙法蓮華経と ばかり 唱へて 仏に なるべき 事 尤も 大切なり |
b1243 |
日女御前御返事 |
国に 聖人 あれば 其の 国 やぶれず |
b1245 |
出家功徳御書 |
<偽書> |
b1251 |
妙一尼御前御消息 |
法華経を 信ずる 人は 冬の ごとし 冬は 必ず 春と なる |
b1252 |
妙一尼御前御返事 |
南無妙法蓮華経と 唱へ たてまつるを 信心とは 申し 候なり |
b1255 |
妙一女御返事 (別名、即身成仏法門) |
即身成仏は 唯 法華経に 限るなり |
b1255-2 |
日厳尼御前御返事
(にちごんあまごぜん ごへんじ) |
御心は水のごとし 信の よはきは にごるが ごとし 信心の いさぎよきは
すめるが ごとし |
b1262 |
王日女殿御返事 (おうにちにょどのごへんじ) |
法華経の 一字は 大地の 如し 万物を 出生 す |
b1263 |
教行証御書 (きょうぎょうしょうごしょ) |
正法には 教行証の 三つ 倶に 兼備 せり 像法には 教行 のみ
有つて 証 無し |
b1276 |
諸人御返事 |
日蓮 一生の 間の 祈請 並びに 所願 忽ちに 成就 せしむるか |
b1284 |
小蒙古御書 |
此の 旨に 違背 せば 門弟を 離すべき 等の 由 存知せる 所 なり |
b1284-2 |
破良観等御書 (はりょうかんとうごしょ) |
謗法の 者は 大地 微塵 よりも 多く 正法の 者は 爪上の 土 より
すくなかるべし |
b1289 |
檀越某御返事 (だんおつぼうごへんじ) |
御みやづかいを 法華経と をぼしめせ |
b1295 |
法衣書 (ほうえしょ) |
衣を 人に ほどこさぬ 者は 世世 存生に 裸形の 報を 感ず |
b1296 |
除病御書 (じょびょう ごしょ) |
日夜朝暮に 法華経に 申し上げ 朝暮に 青天に 訴う |
b1298-2 |
題目功徳御書 |
先の 功徳は 螢火の ごとし 題目の 功徳は 日月の ごとし |
b1300 |
大悪大善御書 |
大事には 小瑞なし 大悪をこれば 大善きたる |
b1300-2 |
衣食御書 |
ころもは さむさを ふせぎ あつさ おさえ はじを かくす |
b1302-2 |
破信堕悪御書 (はしん だあくごしょ) |
(釈迦仏を) 悪人は 墨と みる 灰と みる 敵と みる |
b1303 |
阿仏房御書 (あぶつぼうごしょ) |
阿仏房 さながら 宝塔 宝塔 さながら 阿仏房 |
b1304 |
妙法曼陀羅供養事
(みょうほうまんだら くようの こと) |
生死海の 船なり 成仏 得道の 導師なり |
b1305 |
阿仏房尼御前御返事 |
よし にくまば にくめ (中略) 如説修行の 人とは 是れなり |
b1307 |
千日尼御前御返事 (別名、真実報恩経事) |
地 走る者の 王たり 師子王の ごとし 空 飛ぶ者の 王たり 鷲のごとし |
b1309 |
千日尼御前御返事 (雷門鼓御書) |
臨終に (中略) 軽き事 鵞毛の如し やわらかなる事 兜羅緜の 如し |
b1315 |
阿仏房御返事 |
毒身 を棄てて 後に 金身を 受ければ 豈 歎く べけんや |
b1317 |
千日尼御返事 (別名、こうし たから ごしょ) |
をとこは 羽のごとし 女は みのごとし |
b1318 |
国府入道殿御返事 (こうにゅうどうどのごへんじ) |
御子も をはせず 但 をやばかり なり |
b1323 |
国府尼御前御書 (こうあまごぜんごしょ) |
末代の 法華経の 行者を 供養 するは 十号を 具足し まします |
b1324 |
一谷入道御書 (いちのさわにゅうどうごしょ) |
是を 恐れずして 有の ままに 申す ならば 死罪と なるべし |
b1326 |
中興入道消息 (なかおきにゅうどうしょうそく) |
すでに 日本国 十分が 一分は 一向 南無妙法蓮華経 |
b1331 |
是日尼御書 (ぜにちあまごしょ) |
霊山浄土にては かならず ゆきあひ たてまつるべし |
b1335 |
遠藤左衛門尉御書 |
刀杖も 加えず 毒も 害する こと 能はず |
b1336 |
生死一大事血脈抄
(しょうじ いちだいじ けつみゃくしょう) |
「在在 諸仏土 常与 師倶生」 よも 虚事 候はじ |
b1336-2 |
草木成仏口決 (そうもくじょうぶつくけつ) |
妙法とは 有情の 成仏 なり 蓮華とは 非情の 成仏 なり |
b1338 |
最蓮房御返事 (さいれんぼうごへんじ) |
悪人に 親近 すれば 後 必ず 悪人と 成り 悪名 天下に 遍からん |
b1340 |
祈祷抄 |
法華経の 行者の 祈りの かなはぬ 事は ある べからず |
b1344 |
祈祷経送状 (きとうきょうおくりじょう) |
法華経を 持ち候 者は 三類の 強敵を 蒙り 候はん |
b1356 |
諸法実相抄 (しょほうじっそうしょう) |
実相と 云うは 妙法蓮華経の 異名なり(中略) 地獄は 地獄の すがたを
見せたるが 実の相なり |
b1358 |
南部六郎殿御書 (別名、こっかほうぼうのこと) |
悪人に 親近 すれば 後に 必ず 悪人と 成りて 悪名 天下に 遍し |
b1374 |
地引御書 (じびき ごしょ) |
坊は 十間 四面に また ひさし さして つくりあげ |
b1375 |
波木井殿御報 (はきいどの ごほう) |
いづくにて 死に 候とも はかをば みのぶさわに せさせ 候べく 候 |
b1376 |
大井荘司入道御書
(おおいしょうじにゅうどう ごしょ) |
竜門と 申して 百丈の 滝 あり(中略)千万に 一も 登る ことを 得れば
竜と なる |
b1377 |
松野殿御消息 (別名、一劫御書) |
鬼神の 身に 入る 者は 此の 経を 信ぜず |
b1378 |
松野殿御返事 (別名、十四誹謗抄) |
法華経を 持つ者は 必ず 皆 仏 なり 仏を 毀りては 罪を 得る |
b1381 |
松野殿御消息 (別名、ほうかいぼんじのこと) |
宝海梵志 一人 請け取りて 娑婆世界の 人の 師と 成り 給ふ |
b1387 |
松野殿御返事 |
南無妙法蓮華経と 唱え 候て 最後 臨終の 時を 見させ 給へ |
b1388 |
松野殿御返事 (別名、さんがいむあんごしょ) |
三界は 安きこと 無し 猶 火宅の 如し |
b1388-2 |
松野殿御返事 |
女人 仏に 成らせ 給わん 事 疑い なし |
b1390 |
松野殿後家尼御前御返事 |
一眼の 亀の 浮木の 穴に あひがたき 事を 仏 説き 給へり |
b1390-2 |
松野殿女房御返事 (別名、身延山御書) |
兎は 経行の者を 供養せしかば 天帝 哀みをなして
月の中に をかせ 給いぬ |
b1394 |
松野殿女房御返事 (別名、仏身懐胎抄) |
心なき 女人の 身には 仏 住み 給はず |
b1395 |
松野尼御前御返事 |
日本国の 人には にくまれ 候ぬ |
b1396 |
浄蔵浄眼御消息
(じょうぞう じょうげん ごしょうそく) |
法華経に 懸り 付きぬれば 梵王 帝釈だにも 恐れて 寄り付かず
何に 況や 第六天の 魔王をや |
b1396-2 |
妙法尼御前御返事
(別名、いっくかんじんの こと) |
悪人も 女人も 畜生も 地獄の 衆生も 十界 ともに 即身成仏と
説かれて 候 |
b1402 |
妙法尼御前御返事 (別名、臨終一大事) |
先 臨終の 事を 習うて 後に 他事を 習うべし |
b1404 |
妙法比丘尼御返事 |
世の ほろぶべき 事を 知りながら 申さぬは 諛臣とて へつらへる 者
不知恩の 人 なり |
b1406 |
妙法比丘尼御前御返事
(みょうほうびくにごぜん ごへんじ) |
比丘尼の 御名を 一切衆生喜見仏と 申すは 別の 事に あらず |
b1419 |
内房女房御返事 (うつぶさにょうぼうごへんじ) |
妙法蓮華経の 五字は 悪 変じて 善と なる |
b1420 |
治部房御返事 (じぶぼうごへんじ) |
法華経の かたきと なる 人をば 父母 なれども 殺しぬれば 大罪
還つて 大善根と なり候 |
b1425 |
盂蘭盆御書 |
餓鬼道と 申す ところに 我が 母 あり のむ事 なし 食うこと なし |
b1427 |
浄蓮房御書 (じょうれんぼうごしょ) |
仏教 実ならば 無間大城 疑いなし |
b1431 |
新池殿御消息 |
毒薬 変じて 薬と なり 衆生 変じて 仏と なる 故に 妙法と 申す |
b1435 |
新池御書 |
始より終りまで 弥 信心を いたすべし さなくして 後悔や あらんずらん |
b1439 |
船守弥三郎許御書 |
凡夫 即 仏なり 仏 即 凡夫なり |
b1445 |
同一鹹味御書 (どういつ かんみごしょ)
別名、六味御書(ろくみごしょ) |
法華の 意は 一切衆生の 仏性 同一性 なるが 故なり |
b1447 |
椎地四郎殿御書 |
生死の大海を 渡るべき船なるべし |
b1448 |
弥三郎殿御返事 (やさぶろうどのごへんじ) |
此れこそ 宇治川を 渡せし 所よ 是こそ 勢多を 渡せし 所よ
名を 揚るか 名を くだすかなり |
b1449 |
聖人等御返事 |
定めて 須臾に 賞罰 有らんか |
b1455 |
伯耆殿等御返事 (ほうきどのとうごへんじ) |
源は 行智の 勧めに 依りて 殺害 刄傷する 所なり |
b1456 |
高橋殿御返事 |
供養 すること 有らん 者は 福十号に 過ぐ |
b1457 |
高橋入道殿御返事 |
たすからんと をもひ したう ならば 日本国の 念仏者と 禅と 律僧等が
頚を 切つて ゆいの はまに かくべし |
b1458 |
異体同心事 (いたいどうしんのこと) |
異体同心 なれば 万事を 成し 同体異心 なれば 諸事 叶う 事 なし |
b1463 |
減劫御書 (げんこうごしょ) |
減劫と 申すは 人の 心の 内に 候 |
b1465 |
高橋殿御返事 |
其の 国の 仏法は 貴辺に まかせ たてまつり 候ぞ |
b1467 |
三三蔵祈雨事 (さんさんぞうきうのこと) |
悪知識は 大地微塵 よりも をほく 善知識は 爪上の 土よりも すくなし |
b1468 |
蒙古使御書 (もうこつかいごしょ) |
悪人を 愛し 善人を 科に あつれば 必ず 其の 国 他国に 破らるる |
b1472 |
西山殿御返事 |
うつり やすきは 人の 心 なり 善悪に そめられ 候 |
b1474 |
宝軽法重事 (ほうきょう ほうじゅうの こと) |
人は 軽く 法は 重きなり |
b1474-2 |
西山殿御返事 |
ふくろは くさけれども つつめる 金は きよし |
b1476 |
妙心尼御前御返事
(みょうしんあまごぜん ごへんじ) |
昼夜にかげのごとく まほらせ給う法にて候 |
b1477-3 |
窪尼御前御返事 (くぼのあまごぜん ごへんじ) |
法華経の かたを あだむ人人は 剣をのみ 火を手に にぎるなるべし |
b1478 |
窪尼御前御返事 |
ね ふかければ は かれず いづみに 玉 あれば 水 たえず |
b1479 |
妙心尼御前御返事
(別名、やまいのりょうやくごしょ) |
病に よりて 道心は をこり 候 なり |
b1479-2 |
窪尼御前御返事 |
をやを やしなふ 女人 なれば 天も まほらせ 給うらん |
b1481 |
妙心尼御前御返事 |
散し花 をちし 木実も さき むすぶ いかに こ人の 返らざるらむ
こぞも憂く ことしもつらき 月日かな おもひは いつも はれぬものゆへ |
b1482 |
窪尼御前御返事 |
法華経の 一字 供養の 功徳は 知りがたし |
b1483 |
妙心尼御前御返事 |
一切の 功徳を 合せて 妙の 文字と ならせ 給う |
b1483-2 |
窪尼御前御返事 |
いかでか 仏に ならせ 給はざるべき |
b1485 |
窪尼御前御返事 |
まことの 心なれども 供養せらるる 人だにも あしければ 功徳とならず |
b1485-2 |
三沢抄 |
一難 二難には 忍びけれども 大難 次第につづき 来りければ 退しける |
b1487 |
十字御書 (むしもちごしょ) |
災いは 口より出でて 身をやぶる 幸いは 心よりいでて 我をかざる |
b1491 |
南条兵衛七郎殿御書
(なんじょうひょうえしちろうどの ごしょ) |
法は 必ず 国を かんがみて 弘むべし 彼の 国に よかりし 法
なれば 必ず 此の 国にも よかるべしとは 思う べからず |
b1493 |
薬王品得意抄 |
爾前の 国は 貧国 なり 爾前の 人は 餓鬼 なり
法華経は 宝の 山 なり 人は 富人 なり |
b1499 |
上野殿後家尼御返事 |
いきて をはしき時は 生の仏 今は 死の仏 生死ともに 仏なり |
b1504 |
上野殿御返事 |
法華経にて 仏に ならせ 給いて 候 |
b1507 |
上野殿御返事 |
仏には 妄語なし (中略) 仏の 御言は あやまりなし |
b1508 |
上野殿御書 |
汝が 眷属 貪欲 深き 故に 此の 火災の 難 起るなり |
b1513 |
単衣抄 (ひとえ しょう) |
二十余年が 間 一時 片時も 心 安き 事なし |
b1514 |
上野殿御消息 (別名、四徳四恩御書) |
一筋に 信じ 給ふならば 現世安穏 後生善処 なるべし |
b1526 |
南条殿御返事 |
法華経に そら事 あるならば なに事をか 人 信ずべき |
b1529 |
南条殿御返事 |
石 なき ところには 玉 よりも 石 すぐれたり 塩 なき ところには
塩 米にも すぐれて 候 |
b1531 |
九郎太郎殿御返事 |
こんろん山と 申す 山には 玉 のみ 有りて 石 なし 石 ともしければ
玉を もつて 石を かう |
b1535 |
本尊供養御書 |
法華経の 不思議も 又 是くの 如し 凡夫を 仏に 成し 給ふ |
b1536 |
上野殿御返事
(別名、ぼんたいおんはからいのこと) |
大難を もちてこそ 法華経 しりたる 人とは 申すべき |
b1537 |
南条殿御返事 |
在世の 月は 今も 月 在世の 花は 今も 花 むかしの 功徳は
今の 功徳 なり |
b1541 |
大白牛車書 (だいびゃくごしゃしょ) |
一念三千 久遠実成 即身成仏は 法華に 限れり |
b1543 |
上野殿御返事 (別名、すいかにしんしょう) |
水の ごとくと 申すは いつも たいせず 信ずる なり |
b1544 |
上野殿御返事 (別名、まっぽうようほうごしょ) |
今 末法に 入りぬれば 余経も 法華経も せんなし
但 南無妙法蓮華経 なるべし |
b1545 |
南条殿女房御返事 |
悪 積れば 地獄となる 善 積れば 仏となる |
b1547 |
種種物御消息 (しゅじゅのものごしょうそく) |
日本国の 人を 皆 やしないて 候 よりも 父母 一人 やしないて 候は
功徳 まさり 候 |
b1547-2 |
時光御返事 |
弟子 かよう 人をも 或は のり・ 或は うち 或は 所領を とり 或は
ところを おふ |
b1549 |
上野殿御返事 |
御志 大地 よりも あつく 虚空 よりも ひろし |
b1551 |
上野殿御返事 |
大雨 大風に 日本一同に 不熟 ゆきて のこれる万民 冬をすごしがたし |
b1552 |
九郎太郎殿御返事 (くろうたろうどのごへんじ) |
よには かしこき 人は すくなく はかなき ものは をほし |
b1553 |
上野殿御返事 |
海辺には 木を 財とし 山中には 塩を 財とす |
b1554 |
上野殿御返事 (別名、刀杖難事) |
日蓮 生れし 時より いまに 一日 片時も こころやすき 事はなし |
b1555 |
上野殿御返事 |
法華経は 一闡提を 仏と なし給う |
b1559 |
上野殿御返事 (別名、竜門御書) |
願くは 我が 弟子等 大願を をこせ |
b1560 |
上野殿御返事 |
一切の 事は 時に よる 事に 候か |
b1561 |
上野殿御返事 |
人は 善根を なせば 必ず さかう |
b1562 |
上野殿御返事 |
孝養と 申すは まづ 不孝を 知りて 孝を しるべし |
b1563 |
上野殿御返事 |
しばらくの 苦 こそ 候とも ついには たのしかるべし |
b1564 |
上野殿御返事 (別名、子宝御書) |
子 ある 人を 長者と いふ (中略) 子 なき 人を 貧人と いふ |
b1566 |
南条殿御返事 |
七らうごらうどのの事 いままでは ゆめか ゆめか まぼろしか まぼろしか |
b1566-2 |
上野殿御書 |
臨終 目出たく 候いけり |
b1567 |
南条殿御返事 |
南無妙法蓮華経を 只 一度 申せる 人 一人として 仏に ならざるは
なしと とかせ 給いて 候 |
b1573 |
上野殿御返事 (別名、すだつちょうじゃごしょ) |
わが 身は のるべき 馬 なし 妻子は ひきかくべき 衣 なし |
b1574 |
上野尼御前御返事 |
経文には 子をば かたきと とかれて 候 |
b1575 |
南条殿御返事 (別名、ほうみょうにんきのこと) |
徳勝童子は 仏 に 土の 餅を 奉りて 阿育大王と 生れて |
b1578 |
上野殿御返事 |
一切の 事は 国に より 時に よる 事なり |
b1579 |
上野尼御前御返事
(別名、おりょう いりょうの こと) |
千人は 千人ながら 一人も かけず 仏に 成ると 申す 文 なり |
b1580 |
上野殿母御前御返事 (別名、所労書) |
八年が 間 やせやまいと 申し としと 申し としどしに 身 ゆわく |
b1583 |
大白牛車御消息 (だいびゃくごしゃごしょうそく) |
法華経の 行者の 乗るべき 車にて 候なり |
b1584 |
春初御消息 (はるのはじめごしょうそく) |
衣は うすし 食は たえたり 夜は かんく鳥に ことならず |
b1585 |
法華証明抄 (ほっけしょうみょうしょう) |
人の 地に 倒れて 還つて 地より 起つが 如し |
b1586 |
白米一俵御書 (別名、理事供養御書) |
二つの 財あり 一には 衣 二には 食なり |
b1596 |
身延相承書 |
時を 待つ べきのみ |
b1600 |
池上相承書 |
釈尊 五十年の 説法 白蓮阿闍梨 日興に 相承 す |
b1600-2 |
日興遺誡置文 (にっこうゆいかいおきぶみ) |
万年 救護の 為に 二十六箇条を 置く |
b1617 |